- ホーム
- 睡眠時間が足りないときの症状について
睡眠時間が足りないときの症状について
睡眠不足とは
一般的には寝不足とも呼ばれています。十分な時間、眠っていないために、活動時間帯に眠気、頭痛、倦怠感などが生じるものです。
頭がボーっとする、集中力の低下があるため、仕事、勉強が捗らない、ミスが多くなるなど、深刻な問題を引き起こします。
最近では、夜遅くまでスマホを使う方で、睡眠時間が少なくなっている方も増えています。10代の子どもでは、深夜までオンラインゲームに没頭して寝不足になったまま登校するケースも問題になっています。
睡眠障害の影響について
充分に眠れていないことで、病気にかかりやすくなります。
中学生、高校生では、スマホによるインターネット利用が増えています。
注意すべき症状、診断の方法と対策について。
夏になると、暑さのため眠れないという人が増えてきます。寝室の環境によっても、眠りの質が低下することがあり、翌朝の寝不足を感じる要因となります。
睡眠不足を疑う症状とは
- 通勤中、電車、バスの乗車中に、居眠りする。
- 仕事から帰ってから、ソファーで寝てしまう。
- 運転しているときに信号待ちにウトウトする。
- 仕事中にあくびが多い。
- 休日は昼近くまで寝てしまう。
- 朝、目覚まし時計がないと起きられない。
- やる気、気力が落ちている。
- 頭痛、吐き気が続いている。
睡眠負債の発生について
睡眠不足が少しずつ借金(負債)のように積み重なってしまうことを意味します。簡単に言えば、寝不足が続いて、生活の質の低下、身体や心の病気が発症しやすい状況です。
本人では自覚していないことも多いので、毎日の眠りについて注意を払う必要があります。
影響について
1.脳が休息できない
昼間に仕事、勉強しているとき、脳は活発に働いていますが、夜間帯には休息が必要になります。
寝不足の状態が続くと、記憶の整理ができない、また、物忘れが多くなる、思考力が低下するなど、悪影響です。特に、学習能力が落ちるため、仕事、勉強の効率が低下します。
2.疲れが取れない
さまざな臓器、筋肉など、生活しているときに働いていますが、細胞レベルにおいても、新陳代謝をするために、ホルモンが働いています。
十分に眠れていない状態が続くことで、翌日のリフレッシュ感がなくなり、老化が早まる原因にもなります。
3.病気になりやすい
免疫力が低下するため、感染症に罹りやすくなります。かぜ、インフルエンザ予防にも、十分な睡眠時間をとることは大切です。
メタボリックシンドローム、糖尿病、高血圧などの生活習慣病の発症リスクも高くなります。これらの病気は、心臓、脳の病気の発症リスクを高くすることが知られています。
食欲に関係するホルモンへの影響もあることから、体重増加、肥満になりやすいことも問題となります。
中年以降に睡眠不足の習慣があると、晩年に認知症を発症するリスクが高くなります。
歯の健康にも悪影響を及ぼすことが分かっています。寝不足によって免疫力が低下するので、歯周病になりやすいです。
4.メンタル面で問題となる
寝不足の状態では、些細なことで怒りっぽい、不機嫌になる、いらいら感が出るなど、精神症状にも影響します。
中学生、高校生などの子どもでは、ぐっすり眠れていないことから情緒不安定になることがあります。不登校につながる危険が高くなります。
仕事上のミスが多くなり、慢性的な疲労があることから、精神的にも不安定でネガティブ思考になりやすくなります。その結果、うつ症状が出現します。
寝不足が続くと、精神疾患になるリスクが高くなるので、注意しましょう。
5.事故増加のリスクが増える
寝不足による日中の眠気が起きるので。、居眠り運転事故が増加します。
出典:駒田 陽子他, 睡眠障害の社会生活に及ぼす影響; 心身医学47(9),785-791,2007
どうすれば良いか?
生活の習慣の見直しをすることから始めましょう。学生の場合では、勉強時間の確保はもちろんですが、リフレッシュしていない状態では、頭が回らないので効率が落ちます。無駄な時間がないかを徹底的に探すことをお勧めします。
ビジネスマンの場合でも同様で、とにかく睡眠時間を確保するように努めることが大切です。30分だけでも早く寝る習慣にしてみましょう。
通勤時間が問題となっていることもあります。その場合は、仕事場近くに住むことも一案です。