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テレワークのとき注意すべき睡眠の病気
テレワークとは
インターネットに代表される情報通信技術を用いることで、本来の職場から離れて有効に時間を使って働くことを意味します。
自宅、移動中、普段の職場以外のオフィスで仕事ができるメリットがあります。一方、仕事と日常生活の切り分けが難しくなること、働く時間を管理するのが困難であること、そして、コミュニケーションの問題を感じることなどのデメリットがあります。
そのため、テレワークによってあなたの睡眠に影響が出ることがあります。そこで、テレワークによる睡眠障害の種類と対処法について、解説します。
睡眠障害が増える原因について
通勤時間がなくなることで睡眠時間を長くすることができます。しかし、通勤のために起きなければならないという制約がなくなります。その結果、夜遅くまで起きている、そして、起床する時間が遅れる生活リズムになりがちです。
自宅で仕事をしている場合は、通勤のときと比べて日光を浴びる時間が減ります。そして、移動がなくなることで、運動が不足します。椅子に座ったままで、休憩を取らずに長時間働いていませんか。これらの要因は、睡眠リズムと睡眠の質に影響します。
さらに、普段は対面で同僚、顧客とコミュニケーションをとっていたのが、モバイル、パソコンなどを使ったリモートワークによるコミュニケーションになるので、テレワークに慣れないというストレス、孤立感があります。その結果、眠りが浅い、ぐっすり眠れないという問題が出てきます。
テレワークを始めてやってみたというビジネスマンの中には、普段と勝手が違う働き方に戸惑うことも少なくありません。環境が変化することで強いストレスを受けると、適応障害、うつを発症します。
なぜテレワーク生活の影響で睡眠不足に?
自宅でのリモートワークでは、普段の生活環境と同じであるため、オンとオフの切り替えが難しいと感じる人もいます。さらに、周囲に同僚や上司もいない状況下で、慣れない方法で、難しい課題をこなす必要が出てきます。
自由に時間が使いやすいテレワークでは、自分が受けているストレスを何とかして解消しようという行動に出ます。
例えば、営業の仕事をしていて顧客への訪問、出張が多いビジネスマンの場合は、自宅でのテレワークをすると、時間を持て余すこともあります。
昨今、在宅勤務の「さぼり」の問題も指摘されています。具体的な行動は次の通りです。
- 長時間、動画サイトを視聴する
- ネットサーフィンをする
- SNSに夢中になる
- 漫画を読む
- ゲームをする
- スマホをいじる
この中で、スマホ依存とゲーム依存が睡眠不足を引き起こすことがあるので注意が必要です。スマホを操作する、ゲームをやる時間や回数を自分で制御できなくて、仕事や家事より優先してしまう行動異常です。その結果、睡眠時間が短くなるという影響が出てきます。
特に新型コロナウイルス感染症の影響により巣ごもり生活が続くと、曜日の感覚もなくなり孤立感を感じるようになります。コロナうつと呼ばれています。そんな気持ちを紛らわせようとして、ゲームの世界にどっぷり浸かる人も少なくありません。睡眠不足が生じる原因の一つとなっています。
どんな睡眠障害が問題になるか
種類 | 特徴 |
---|---|
不眠症 | 寝つきが悪い、途中で目が覚める、眠りが浅い、昼間の眠気、集中力が低下する |
睡眠リズム障害 | 夜遅くまで寝付かれない、朝起きられない、昼夜逆転生活になる場合もある |
ストレスによる病気 | 働き方、環境の変化によって、こころの病気(適応障害、うつ病)が発症する |
睡眠不足 | 不規則な睡眠時間による寝不足が生じる、スマホ、ゲーム依存の関与もある |
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