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睡眠の状態を調べる精密検査:入院の流れと費用
睡眠を調べる検査入院とは
あなたの「眠りに関係する症状の原因」を調べるために検査を行うことがあります。睡眠の精密検査と呼ばれています。
専門的には、終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)という名称です。
病院に泊まって検査を受けて頂くため、検査入院と呼ばれています。特に次のような疾患の診断にはPSG検査のデータがあると、適切に診断することができます。
不眠症の原因を調べるときにも行うことがあります。
一般的には、夜間帯に検査を行うので、夕方に来院して、翌朝に退院できることが特徴です。ただし、ナルコレプシーおよび特発性過眠症を調べるための検査入院では、翌日の夕方に検査が終了します。
精密検査が必要である理由について
睡眠時無呼吸の診断は、自宅で行うSASの簡易検査で評価するクリニックが多くなってきています。しかし、入院検査では次のようなメリットがあります。
- 眠りの質を正確に調べることができる
- 検査で得られた数値の信頼性が高い
- 他の睡眠障害の合併も、見落としなく評価できる
特に、眠気、集中力の低下の症状がある場合には、脳波のデータが得られるので、精度の高い情報を得ることができます。
さらに、ビデオカメラによる観察があるので音声の情報、寝相の映像データを診断に活用できます。
当院は、睡眠障害の国際分類(ICSD-3-TR)に基づいて、日本睡眠学会専門医が、あなたの眠りの詳細な検査データを正確に診断します。
その結果、適切な治療方針を決定することができます。
検査入院の流れ
睡眠障害の中で、睡眠時無呼吸症候群、レム睡眠行動障害、不眠症、周期性四肢運動障害の評価を想定したスケジュールは、以下の通りです。
時間 | 内容 |
---|---|
18:30~19:15 | 来院、会計、入院前の診察、書類の手続き、部屋の案内 |
20:00~23:00 | 検査のセンサーを装着します。その後、就寝時間まで、部屋でお過ごしください。 |
22:00~23:30 | 就寝時間に合わせて、検査を開始します。 |
翌5:30~6:30 | 検査を終了します。シャワーを浴びて退院できます。 |
過眠症(ナルコレプシー)の診断に必要な検査をするときは、翌朝9:00から2時間毎に、昼寝の検査があります。そのため、終了時刻が翌日の18:00頃になります。詳細は、検査を予約するときに説明いたします。
料金について
16,000~18,000円です。
- 3割負担の費用です。
- 終夜睡眠ポリグラフ検査の費用と入院基本料の合算です。
- 睡眠潜時反復検査(MSLT)のときは、料金が変わります。
よくある質問
何時頃に病院に到着すれば良いですか
脳波の電極を装着する時間によって異なりますが、通常では、19時15分までに来院してください。会社の仕事が終わる時間が遅い場合は、22時45分までの来院でも、対応できます。
持ち物は何を準備すれば良いですか
基本的にパジャマ、洗面に必要な歯磨き、コップ、タオル、翌日の着替えなどを準備すれば良いです。普段飲んでいる薬も忘れずに持参してください。
シャワーを利用できますか
検査当日と翌日にシャワーを利用することができます。備え付けのシャンプー、ボディーソープがシャワー室に完備されています。
検査中は眠っている様子を観察していますか。
臨床検査技師が睡眠の状態、寝相、各種電極のセンサー不良がないかをチェックしています。安全な環境で検査が進むようにしています。
何時ごろに検査が終わって退院できますか。
一般的には、6時頃に起床し、検査のセンサーを取り外します。その後、電極のペーストを落とすために、シャワーを浴びることが多いです。希望したい退院時間があれば、相談することができます。