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レム睡眠行動障害を治療する病院をお探しなら
レム睡眠行動障害とは
睡眠中に生じる望ましくない状態を呈する睡眠時随伴症(パラソムニア)の一つで、子どもに多い夢遊病(睡眠時遊行症)などと同じカテゴリーの睡眠障害です。
レム睡眠中に異常行動が出現するので、レム睡眠行動異常症とも呼ばれます。高齢者に多い眠りの病気ですが、認知症との関連があります。
レム睡眠行動障害の原因
原因の分からない特発性のほか、神経変性疾患、頭部外傷、脳炎、髄膜炎など頭部の炎症性疾患で起こることがあります。
アルコール、睡眠不足、薬剤性などの二次的要因によるものがあります。
夢を見ているときは浅い眠りです。レム睡眠では、手足の筋肉の緊張が緩んでおり、体が動かない仕組みになっています。レム睡眠行動障害では、何らかの原因で、その仕組みが機能せず、夢の内容に反応して異常行動が出現します。
脳波の特徴、ノンレム睡眠との違い、病気との関係について。
症状について

夢の内容に反応して、体が動く(殴る、蹴る、暴れる)、寝言など、夢の中の行動がそのまま出現します。夢の内容、感じの良くない、不快な夢や暴力的な夢が多いのが特徴です。
ベッドパートナーを殴る蹴るなどの暴力的な行動がある、壁を殴る、ベッドから転落する、頭を打撲するなどの怪我をすることが問題となることがあります。
浅い眠り、疲労感を自覚される人もいます。
疲れが取れないときに考えられる睡眠の病気について。
具体的な症例について
- ライオン、熊、蛇などに襲われる夢をみて、手で払う動作をして壁に激突する。
- 会社で勤めていた頃の夢をみて、部下に大声で身振りしながら説教する(大声を出す)。
- 自分が逃げる夢を見て、ベッドから転落して腰を怪我した。
- 隣で眠っている配偶者を殴ってしまった。
診断について

問診のほか、ビデオ撮影を行いながら終夜睡眠ポリグラフ検査を施行して、診断します。岐阜市にある当院でも、対応可能です。夜間の異常行動、脳波、筋電図(脚や顎の筋肉の活動)を評価します。
レム睡眠行動異常症の方は、レム睡眠中に筋緊張が亢進しています。
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治療について
レム睡眠行動障害を引き起こしやすり要因の除去(禁酒、睡眠不足の解消など)と薬物治療があります。抗てんかん薬のクロナゼパムを用いることが多いです。症状を抑えきれないときは、メラトニンアゴニストを追加することもあります。
特発性のレム睡眠行動障害の場合、薬で症状を抑えることが主体になります。この場合、自傷を防ぐことが管理目標となります。周囲の環境を安全にしておくことも大切です。
激しい寝言と寝相でお困りの方へ

当院は岐阜市にある「眠りの病気」を診る専門外来を開設しています。
認知症との関連がある高齢者に多いレム睡眠行動障害、夢遊病などで治療を希望されている方および家族が来院されています。