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CPAP治療について詳しく知りたい方へ
CPAPとは
睡眠時無呼吸症候群の治療手段として、国内、欧米、オセアニアなどで普及しているものです。英語ではContinuous Positive Airway Pressureと呼ばれているので、その頭文字をとって、CPAP(シーパップ)と略しています。
日本語では、経鼻的持続陽圧呼吸療法と言います。1998年(平成10年)から、閉塞型睡眠時無呼吸の治療機器として、健康保険適用になりました。
治療の原理について
治療機器は大きく次の三つから構成されています。
- CPAP機器本体
- マスク(鼻に当てます)
- チューブ(圧力で空気を送る)
眠っている間に、呼吸が止まることを防ぐ気道に空気を送り続けて気道が塞がらないようにするものです。CPAP機器本体から、チューブを介して、鼻から加圧された空気が送り込まれます。
空気の圧力のかけ方は2種類あり、医師が病状に応じて選択します。
固定モード:常に一定の圧力を保つ
自動モード:無呼吸が起きると自動的に圧力が上昇する
治療効果について
睡眠時無呼吸によって、眠りの質が低下するので、浅い眠り、日中の眠気が問題になります。さらに、繰り返す無呼吸によって、眠っているときの酸素不足、交感神経の亢進が生じます。
その結果、居眠り運転の発生、高血圧、心臓の病気、脳卒中の発症が多くなります。
CPAP治療を開始すると、次のような良い効果があります。
- 眠りの質が良くなり、生活の質が上がる
- 運転事故の防止と仕事効率の改善
- 高血圧、心臓病、脳卒中の発症リスク低下
いかに健康で長生きするかという観点から考えると、CPAP機器の使用は、睡眠時無呼吸の治療法として有効であると言えます。睡眠の質が上がるので体調が良くなるというメリットがあります。
CPAP治療を継続しても眠気が改善しないときは、どうすれば良いですか?
睡眠時間の見直し、他の眠気の原因となっている病気がないか調べます。過眠症の疑いがあれば、反復睡眠潜時検査を計画します。
睡眠不足がなくCPAP治療をした状態で、過眠症と診断された場合は、対処法がありますか?
医師の判断により、眠気を緩和する薬を服用することができます。
CPAP治療後の運転適性を判定する検査はありますか?
覚醒維持検査があります。
CPAP機器を使いたいときは
まずは、睡眠時無呼吸症候群の診断を受けることが大切です。その上で、下記の条件を満たせば、病院からCPAP機器をレンタルすることができます。
一般的には、日中の眠気、起床時の頭痛などの自覚症状があるなど、日常生活に影響していることが前提となります。
その上で、睡眠検査の基準を満たしたときに、CPAP治療を開始することができます。
- 終夜睡眠ポリグラフ検査でAHI:20/hr以上
- 携帯型装置による検査でAHI:40/hr以上
※AHI:無呼吸低呼吸指数
すでに他の病院でCPAP機器を使っている方へ
転勤、引越しによって、病院を探している方で、診療経過と検査データがある場合、一から検査を始めなくても、CPAP治療を開始することができます。
費用について
月額4,500円程度です(保険診療で3割負担の場合)。この料金には、診察料、CPAP機器のレンタル代が含まれてます。
通院が必要です
保険診療の条件として、月1回の受診が必要になります。そのため、仕事が忙しく通院が定期的にできない人にとっては、デメリットと言えます。
外来では、自宅でどのくらいCPAPを使っているのか、どの程度、無呼吸が抑えられているのかなど、治療データを見ます。マスクフィッティングのお手伝い、メンテナンスについてアドバイスを受けることができます。
CPAP機器を購入したいという要望がありますが、当院では対応しておりません。
CPAPを止めたいときはどうすればよいですか?
減量によって病状が改善したとき、他の治療法を希望している場合は、月末までにCPAP機器を返却して手続きしなければなりません。
遠方からも通院されています
当院は岐阜駅近くにあり、オフィス街からも徒歩圏内の立地です。駅チカであることから、大垣市、各務原市からも通院できます。睡眠時無呼吸症候群の治療なら、お任せください。