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心電図異常と不整脈の相談ができます
最終更新日
心電図とは
四肢(手首と足首)および胸部に電極を装着して、心臓が拍動するときに発生する電気刺激を波形として、連続的に記録する検査です。
出典:Electrocardiogram:American Heart Association
健康診断、病院でよく施行している安静時の心電図検査の測定には、3~5分程度の時間がかかります。
検査で記録した波形から分かること
心臓の刺激伝導系の状態、脈拍数、心筋の病的な変化などを、評価することできます。不整脈、狭心症、心筋梗塞、心筋症、心肥大などの心臓の病気を診断するために役立ちます。
心電図の種類について
種類 | 特徴 |
---|---|
安静時心電図 | 心臓の評価をするとき、最初に行う検査です。心臓の電気刺激が12誘導の波形として記録されます。 |
運動負荷心電図 | 狭心症が疑われる場合、運動するときに脈の乱れが出現するかを調べます。治療効果の判定にも用いる。 |
ホルター心電図 | 24時間連続で記録することで、脈の異常、狭心症発作があったときの波形を検出することができます。 |
出典:Types of Electrocardiogram:Stanford Health Care
検査に影響する要因
睡眠不足が続いているとき、徹夜明けなどは、脈拍の異常が出やすくなります。検査当日の緊張があると、頻脈の傾向になります。薬剤の中には、その作用によって心電図変化が起きることがあります。
不整脈と心電図異常について
循環器の外来、健康診断において、心電図検査を受けて記録される脈拍のリズムの問題、異常な波形について、代表的なものを示します。
種類 | 所見名 |
---|---|
波形の異常 | 異常Q波、QRS軸偏位(右軸偏位、左軸偏位)R波増高、ST-T異常(ST低下、陰性T波)、低電位 |
房室伝導障害 | 1度房室ブロック、2度房室ブロック(ウェンケバッハ型、モビッツⅡ型)、完全房室ブロック、WPW症候群 |
心室伝導障害 | 完全右脚ブロック、完全左脚ブロック、不完全右脚ブロック、左脚前枝ブロック、洞房ブロック、洞停止 |
不整脈 | 上室性期外収縮、心室性期外収縮、洞性頻脈、洞性徐脈、心房細動、心房粗動、発作性上室性頻拍など |
どんな症状のとき相談すべきか
不整脈、狭心症の症状かもと思ったら、最寄の循環器内科の診察を受けるべきです。担当医が、あなたの症状を判断して、心電図の記録を行います。
- 動悸を感じることがある
- 脈がとぶ、乱れる
- 胸が締め付けられる、重い感じがする
- めまい、ふらつき感
- 息切れがする
出典:Electrocardiogram:Mayo Clinic
健康診断で心電図がひっかかるときの対応
職場で年に1回行われる健診を受けたとき、心電図の異常所見ありとコメントされていませんか。不整脈には、経過観察で良いタイプと心臓の治療が必要なタイプがあります。
症状がなくても心臓の病気が隠れているときがあるので、循環器内科に相談することを勧めます。