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いびき防止のマウスピースを歯科で作りたい方へ
まずは手軽にできるイビキ対策

歯科で作製して装着する装具のことで、スリープスプリント、口腔内装置(oral applinace: OA)と呼ばれています。一定の条件をクリアすると、睡眠時無呼吸症候群の治療として、保険適用になります。
いびき防止に役立つ原理としては、下顎を数ミリ単位で、前方に引き出すように固定することで、舌根部が気道に落ち込むのを防ぐものです。この装置を使うことで、いびきの音、無呼吸を解消します。
特に下顎が後退しているタイプの顔立ちをしている方に有効な手段です。
どんな場合に活用すると良いか

- 軽症から中等症の睡眠時無呼吸
- CPAP治療が合わない
- 外泊(出張)が多い
- 旅行のときに使いたい
- 宿直の勤務中に対策したい
市販のマウスピースとの違い
いびき防止マウスピースの市販と医療用タイプについて、どの点が異なるのか解説します。
医療用タイプ | 市販タイプ | |
---|---|---|
入手方法 | 歯科に受診する | 薬局、通販など |
完成までの時間 | 2~3週間 | 当日 |
費用 | 15,000~20,000円 | 500円~10,000円 |
歯の状態の確認 | 歯科医が行う | なし |
調整の方法 | 歯科医がセファログラムをみて行う | 自分で装着した印象で決める |
治療効果の判定 | 検査を行い正確に評価する | 睡眠アプリなどで評価する |
医療用マウスピースを作りたい方へ

1.健康保険の適用となるか評価を受ける
睡眠外来などで、睡眠検査を受けることで、睡眠時無呼吸症候群の診断名を確定することから始まります。
2.紹介状を書いてもらう
マウスピースを作りたいという希望を主治医に伝えて、歯科に持っていく診療情報提供書を書いてもらい受け取る。
3.歯科クリニックに診察の予約をする
一般的に歯医者さんは予約制のところが多いです。紹介状があることを歯科クリニックに伝えて、予約を取りましょう。受診してから、マウスピース作製が始まります。
歯科でのマウスピース製作の流れ
1.歯と顎の状態をチェックをする
セファロ撮影と呼ばれる、顎の位置関係を調べるためのレントゲンを撮ることがあります。口腔内を診察し、う歯があるときは、その治療を優先します。
2.歯型をとる
一般的には、印象取得と呼ばれており、上下の歯型を採ります。下顎が稼動する範囲の測定もします。その後、自院あるいは歯科技工所において、下顎誘導型の口腔内装置の作製が始まります。
3.マウスピースが完成する
外来で装着して、調整します。顎が痛くないかもチェックします。その後、自宅で使ってみましょう。通院して装着後の印象を聞き、微調整をします。
その後、半年に1回のペースで、歯の状態をチェックすることが多いです。また、マウスピースのメンテナンスの指導があります。
いびき呼吸が解消しているか、睡眠外来で再評価を受けます。
メリットについて
- 手軽に持ち運びできる
- 毎月受診する必要がない
- いびき防止に効果がある
マウスピース治療は、軽症の睡眠時無呼吸には治療効果があります。
デメリットについて
- 顎関節症があると不向きである
- 歯の欠損が多いと作製できない
- 重症の睡眠時無呼吸には効果が限定的である
マウスピース作製の費用について

マウスピース作製に伴う診察料(初診料、再診料など)、処置代、検査料金、材料費を含めて、3割負担で2万円程度です。
検査の内容によって料金が変わりますので、歯科に確認することを勧めます。
注意点について

・健康保険を適用するためには、以下の条件が必要です。
- 睡眠時無呼吸症候群の診断がされている
- 医科から歯科への紹介状(検査結果あり)
紹介状なしで、歯科クリニックを受診して、いびき対策のマウスピース作製を依頼しても、健康保険が使えないので注意しましょう。
紹介状を希望される方へ
当院では、睡眠時無呼吸症候群の検査と診断を行っております。大きなイビキで悩んでる方は、名鉄岐阜駅近くにある当院に、ご相談ください。
どこで作ってくれるのか不安な方も、ご安心ください。
あなたを提携しているマウスピース作製の上手な歯科クリニックに紹介することができます。