パラソムニアのチェックリスト
睡眠中に起きる異常行動と体験
私たちが眠っているときに、無意識に異常な行動を起こしてしまうことがあります。具体的には、寝ぼけて手足を動かしたり、しゃべったり、ベッドから起き上がり台所で食べたりする行動がみられる問題です。
眠りに入るときに、怖い夢を見たり、金縛りを経験する人もいるでしょう。子どもでは、突然、怯えたような様子で叫ぶ症状やベッドで座り込んでしまう場合もあります。
このように、寝入りばな、眠っているとき、そして、睡眠の状態から覚醒する移行期に生じる異常行動があれば、睡眠時随伴症と呼ばれる病気かもしれません。
あなた自身が気づかなくても、ベッドパートナー、養育者によって、明らかに普通の睡眠とは異なる現象があるなら、早目の対応が必要です。
これから、あなたの睡眠に関する行動、体験について、セルフチェックをしてみましょう。
睡眠時随伴症のチェックテストの所要時間は1分です。
正確な診断を受けるためには、睡眠専門医による評価を勧めます。パラソムニアの種類によっては、終夜睡眠ポリグラフ検査によって病状を詳しく調べなければなりません。
1無意識に、睡眠中に体が動く、あるいは歩き回る。
2寝ぼけたような状態で、目が覚める。
3目が覚めたとき、あるいは、眠りに入るときに、体を動かせない、または声を出せない。
4繰り返す悪夢によって眠りが浅く、ぐっすり眠れない。
5激しい寝言がある。
6怖い夢を見て体を動かしてしまい、自分あるいはベッドパートナーが怪我をしている。
7夜間、眠っている状態でベッドから起き上がり、台所で無意識に何かを食べてしまう。
8眠っている状況で、性的な行為をしてしまう。
9眠りに入ろうとするとき、突然頭の中で激しい爆発音が聞こえる。
すべての質問に答えて、下記のボタンを押して下さい。
ただいま診断中です。
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今回あなたが答えたチェックテストの結果をもとに、パラソムニアの可能性、考えられる状況、あなたが進むべき方向性について報告します。
診断結果
睡眠時随伴症があなたの症状を引き起こしている可能性が濃厚です。
夜の眠りが不安定になっているほか、本人の自覚がない異常行動によって、あなた自身のみならず周りで寝ている人に怪我をさせてしまう危険があります。
睡眠障害の症状が長く続くと、熟睡できないので健康に悪影響を与える可能性があります。事例によっては、複数の睡眠障害がみられる場合もあります。早目に睡眠障害を相談できる病院で診察を受けることを勧めます。
あなたの症状から推測すると、睡眠時随伴症の可能性が考えられます。
夜間の異常行動は、ノンレム睡眠、レム睡眠と関連するタイプ、その他のタイプに分けられます。
あなたが悩んでいる症状が、どのタイプの睡眠時随伴症であるか、調べる必要があります。病気の種類に応じて、適切な治療法を探すことが大切です。さらに、大人と子どもでは治療管理が異なります。
眠りの問題については、睡眠専門医の診察を受けましょう。
今回のセルフチェックでは、睡眠時随伴症が疑われる症状あるいは所見はないようです。ただし、典型的ではない「夜間の異常行動」が起きている可能性もあるので、気になる症状があれば、睡眠外来に相談することを勧めます。
睡眠時随伴症は、自分自身では病気になっているか判断できないことが少なくありません。そのため、ベッドパートナー、家族、あるいは養育者にも、自分が眠っているときの様子を聞いてみることが大切です。病気の発見の手がかりにつながります。
毎日の生活習慣として、良い眠りをとるためのセルフケアを行いましょう。
※このセルフチェックは「夜間の異常行動を引き起こす睡眠障害の可能性があるか」に気づくために作成された「一般向けの教育コンテンツ」です。
代表的なパラソムニアの症状で出現しやすい項目を点数化して判断することで、睡眠時随伴症のの可能性を推測するものです。そのため、テスト結果は、医師による診断の代用にはなりません。
眠っているときの行動が異常であるか不安になったときは、近くにある睡眠外来の医師に相談してください。