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いろいろ考えすぎて眠れないときは何科を受診すればいいですか?
不安や考えすぎといった心理的な要因が強いなら精神科、いびきや無呼吸など身体的な違和感も伴うなら睡眠外来が受診先の候補になります。
もしあなたが「明日の仕事の段取りを考えてしまう」「過去の失敗を思い出して頭が冴える」といった不安定なメンタルヘルス、ストレスが関わって眠れないのであれば、まずは精神科が窓口となります。
その一方、睡眠外来を開設しているクリニックは、不眠症への精神的なアプローチだけでなく、睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害といった、本人が自覚しにくい「睡眠の質そのものを下げる睡眠障害」を診断できる特徴があります。ケースによっては、精密な検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)を受けることができます。

受診にかかる費用はいくら準備すればいいか?
初診の相談と処方のみであれば3割負担で約2,000円〜5,000円が目安です。
多くの方が心配される費用面ですが、不眠症の診療は基本的に健康保険が適用されます。初診料と診察料、必要に応じた血液検査などで数千円に収まることがほとんどです。
睡眠の質を詳しく調べる「一泊二日の検査(PSG検査)を行う場合には、保険適用でも15,000円〜20,000円程度の費用が発生します。
いろいろ考えすぎて眠れないのは「病気」なのか?
週に3回以上、寝つくまでに30分以上かかる状態が3ヶ月以上続いており、日中の活動への影響があるなら、医学的に治療が必要な不眠症という病気です。
夜中に考えすぎてしまうことは、脳が常に警戒モードにある過覚醒状態と言えます。眠れない状況を放っておくと高血圧などの生活習慣病リスクを高めます。

岐阜市の阪野クリニックでは、あなたの眠れない原因を調べて、快眠を取り戻すお手伝いをしています。
性格のせいか、それともADHDなどの脳の特性か?
もし「子どもの頃から頭の中が常に忙しい」と感じているなら、単なる性格ではなく、ADHD(注意欠如・多動症)に伴う発達特性が原因である可能性があります。
ADHD傾向の方は脳のスイッチがオフになりにくく、一般的な睡眠薬が効きにくい場合があります。その場合は、発達障害の評価と診断を受けることを勧めます。
睡眠薬の副作用や依存性は怖くないのか?
古いタイプの睡眠薬(ベンゾジアゼピン系)には依存やふらつきのリスクがありますが、現在は依存性のリスクが低い「自然な眠りを誘う薬」の主流となっています。
不眠の治療は、脳を強制的に停止させるのではなく、自然な眠りを促すオレキシン受容体拮抗薬、メラトニン受容体作動薬による治療が増えています。依存や耐性のリスクは極めて低く、医師の管理下において安全に使うことができます。

他には、漢方薬という代替案もあります。あなたのライフスタイルに応じて、医師と相談して決めていきます。
出典:又吉宏紀 他; 4. オレキシン受容体拮抗薬の現況と展望, 睡眠医療ネクサス;1(3):109-114,2025
いろいろ考えすぎて眠れないときの対処法は?
今すぐ脳の興奮を鎮めたいのであれば、頭の中の思考をすべて紙に書き出す「ブレインダンプ」を勧めます。
脳が「何とかして解決したい」と興奮している過覚醒の状態を鎮めるには、自分が考えていることを紙に書き出す「ブレインダンプ」がおすすめです。

エクスプレッシブライティング(筆記開示)に似たもので、モヤモヤする感情を外に出す方法です。言語化して脳の外へ出すことで、脳は「記録された」と安心し、休息モードに切り替わりやすくなります。
ハーブティーやアロマ、ヨガなどのリラックス法は、ブレインダンプで脳のゴミを排出した後に、寝つきを助ける補助的な手段として試しても良いと考えます。
治療の見通しと、睡眠薬を調整していくタイミングは?
睡眠が改善されるペースには個人差がありますが、まずは数週間での入眠改善を目指し、数ヶ月単位で薬に頼りすぎない状態へと段階的に移行するのが標準的な目標です。
治療の鍵は、適切なケアを通じて「しっかり眠れた」という実感を積み重ね、脳の過覚醒(興奮状態)を落ち着かせることです。睡眠リズムが安定した段階で、医師の判断のもと、体調を見ながら数ヶ月かけて薬の量を少しずつ減らしていきます。
不眠の背景や生活習慣によって治療期間は変わるので、自己判断で中断せず、医師と経過を共有しながら、症状が安定した状態を維持することが大切です。
受診までの具体的な流れはどうすればいいか?
最初のステップとして、睡眠日誌を1~2週間つけて、現在の悩みをメモにまとめてLINEあるいは電話予約をしてください。
診察を予約するときに「いろいろ考えすぎて眠れない」と伝えれば、案内がスムーズになります。診察では、仕事、恋愛、人間関係、受験などのストレス背景を丁寧に伺う問診に加え、医学的に必要と判断した場合には終夜睡眠ポリグラフ検査(PSG)を実施します。
主観的な悩みだけでなく、脳波や呼吸の状態といった客観的なデータに基づいて、あなたの病状に合った治療プラン(薬物療法や環境調整など)を提案します。


