- ホーム
- 睡眠日誌のフォーマットと使い方
睡眠日誌のフォーマットと使い方
睡眠日誌とは
眠りの悩みがあるときに、睡眠の状態(ベッドに入った時間、眠りについた時間、途中で目が覚めた時間、そして、目を覚ましてベッドから出た時間など)を記録するものです。
日中の活動状況として、昼寝をとった時間、眠気があった時間帯、居眠りをした時間、そして、睡眠に関係する薬を服用した時刻、その他、気づいたことも、日誌に書き込みます。
睡眠手帳と呼ばれることもあります。
記録する項目について
- 就床した時刻
- 入眠の時刻
- 途中で目が覚めて、起きていた時刻
- 目が覚めた時刻
- 起床した時刻
- 起床時の気分
- 睡眠薬を服用した時間
- 昼間の眠気があった、昼寝、居眠りの時間帯
- その日の出来事
睡眠日誌の種類によって、記録する項目は異なります。アルコール摂取の有無、ストレスのレベル、眠っているときの異常行動(寝言、体の動きなど)、夢に関する情報などを記載することもあります。
メリットについて
睡眠日誌の情報によって、あなたの睡眠のパターンを大まかに把握することができます。そして、眠りの妨げになっている要因を探すのに便利です。
出典:Sleep Diary – Sleep Education
ぐっすり、夜更かし、不規則睡眠、休日まとめ、帰宅後仮眠、中途覚醒、短時間睡眠パターンなどが分かります。
出典:福智町- 睡眠眠育
日記のように記録することで、自分の睡眠の状況を客観的に振り返ることができます。そして、良い眠りの習慣をとるように行動変容を起こす効果があります。
特に、不眠症および睡眠リズム障害を適切に診断し、治療の方向性を決定するときに役立ちます。同時に、あなたは自分の睡眠の状況を知りながら、症状の改善のために「何をすべきか」気づくことができます。
日中の眠気を引き起こすナルコレプシーおよび特発性過眠症を診断するときに、十分な睡眠時間をとれているか評価するために、睡眠日誌のデータを参考にします。
さらに、睡眠障害の治療が開始されてから、治療効果について確認するために活用しています。
体質的に長い睡眠時間が必要である長時間睡眠者、そして、寝る時間が短くても眠気を生じることなく過ごせる短時間睡眠者を評価するときにも有用です。
高齢者の不眠の対処として睡眠制限法を始めるとき、睡眠効率の計算に睡眠日誌が用いられます。適切な睡眠スケジュールを決めるのに役立ちます。
睡眠日誌の付け方
毎朝、簡単な作業ですので、決まった時間に忘れずに記録をしてください。鉛筆、カラーペン、ボールペンなどを使って、記入をお願いします。
まずは、眠っていた時間帯を塗りつぶしてください。そして、ベッドに入っていたけど、目が覚めていた時間帯に斜線を引いて下さい。
日中に眠気が強い時間帯については、矢印をつけてください。
夜中に起きた時間については、大体の感覚で記載して頂いて構いません。書き忘れたときは、空欄にしてください。