10代に多い睡眠の症状の簡易診断
中高生で注意すべき睡眠障害の症状とは
10代の子どもは、成長と発達の時期を過ごしているので、眠りの質と量が充足されることが大切です。もし、あなたの子どもが睡眠をうまくとっていないと、こころと体の病気を発症しやすくなります。さらに、眠気と集中力低下によって、学習能力が低下します。記憶力も落ちるので、勉強面での不安が問題になります。
どんな要因が中高生の睡眠に影響しているか
思春期に伴う体の変化、勉強、塾通い、課外活動になどの多忙なスケジュールが、眠りの問題を引き起こしている可能性があります。別の見方では、本人および家族が「睡眠の正しい知識」を身につけていないことも、影響しているかもしれません。
中学生・高校生に多い病気について
外来では、眠気、寝つきが悪い、朝起きられない症状を相談されることが多いです。
不眠、睡眠リズム障害、過眠症などの病気が見つかることがあります。寝不足、生活習慣の乱れも併存していることが少なくありません。
簡易セルフチェックができます
子どもの様子、症状、成長と発達について、いくつかの質問をしますので回答をお願いします。
簡易チェックテストの所要時間は1分です。
このページの内容は、中高生が対象です。
1毎朝、寝起きが悪い状況が続いている。
2朝起きられなくて、午前中はボーっとしている。
3週末は、平日より長めに寝ていることが多い。
4授業中に眠くて、起きていられないことがある。
5車、バス、電車に乗っているときに、寝てしまう。
6学校から帰宅すると、昼寝をする。
7寝つきが悪く、深夜遅くまで起きている。
8夜眠ってから、途中で目が覚める。
9大きないびきをかいている。
10夜間の異常行動(大きな寝言、無意識に起き上がる、おねしょ)がある。
すべての質問に答えて、下記のボタンを押して下さい。
ただいま診断中です。
●●●あなたは「中高生の睡眠障害のチェックテスト」に、すべて回答しました。
今回あなたが質問に答えた内容を総合して考えられること、病気の可能性、そして、アドバイスをお伝えします。
診断結果
10代の子どもに眠りの異常があるときに出現する項目に、該当しています。何らかの睡眠障害、生活習慣の問題が存在している可能性があります。
子どもの睡眠障害には、さまざまなタイプがあります。場合によっては、複数の疾患が併発していることもあります。
夜更かしをしていませんか。睡眠不足があれば、就寝と起床時刻の見直しが大切です。
思春期になって、発達障害(自閉症スペクトラム、注意欠陥・多動性障害)の症状が出現する事例もあります。眠りの問題が生じることが多く、情緒不安定、学習力の低下などが起きます。
原因を詳しく調べる必要があるので、睡眠専門医の診察を勧めます。
簡易チェックテストを行ったところ、子どもの眠りに問題があるときのサインが出ている印象です。
睡眠不足や不規則な生活リズムはありませんか。本人が気がつかずに、寝不足が続いていることもあります。
毎日の生活の状況を確認するために、毎日の寝入りと起きる時間、途中で目が覚める時間帯を記録することを勧めます。
生活習慣の改善を行っても、子どもの症状が改善しないときは、どんな原因があるか精査しなければなりません。近くの睡眠を専門的に診ている病院への受診を検討してください。
あなたが回答した簡易テストの結果を総合すると、10代に多い睡眠障害の症状には該当していない印象です。
アンケートの質問にない症状で悩んでいるときは、何らかの眠りの異常がある可能性があり、原因の精査を要します。
自分の子どもの様子が心配である場合は、最寄の小児科医に相談してください。その上で、専門的な診療を要すると判断されたときは、睡眠専門医を紹介してもらいましょう。
※このセルフチェックは「中学生、高校生の睡眠に問題がないか」に気づくための保護者向けの教育コンテンツです。10代の子どもにおいて、寝不足、生活リズムの問題、眠りの質に異常があるときに出現しやすい項目を確認しています。その結果をもとに、睡眠障害の可能性を予測するものです。解析結果は、医師による診断の代用にはなりません。
心当たりの症状があれば、最寄の病院にいる睡眠専門医に相談してください。