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肥満外来は保険適用になりますか?
結論から言うと、肥満外来は「医学的な治療が必要な肥満症」と診断された場合に限り、保険適用になります。
「ダイエット目的だから自費になるのでは?」「高額な治療を勧められたらどうしよう」など、この疑問は初診を考えている患者さんが最も不安に感じる点です。

阪野クリニックでは、見た目や体重だけで判断せず、BMI、高血圧・脂質異常症・糖尿病など生活習慣病の合併症、これまでの経過を医学的に評価したうえで、保険診療か自費診療になるかを明確に説明します。
出典:日本肥満学会
肥満外来の費用はいくらかかりますか?
保険適用なら月4,000〜8,000円前後(3割負担)が目安です。
保険診療として肥満症の治療を行う場合、初診料、再診料、血液検査・生活指導(生活習慣病管理料)などが保険算定の対象になります。初診時は検査が入るため3,000〜5,000円程度、2回目以降は月あたり4,000〜8,000円前後になるケースが一般的です。処方日数や追加の検査によって前後します。
その一方、GLP-1受容体作動薬(マンジャロ、リベルサスなど)を体重減少のみを目的として使用する場合は自費診療となり、約月3〜5万円かかります。
阪野クリニックの肥満外来では、保険診療のみ対応しております。
出典:GLP-1 受容体作動薬及び GIP/GLP-1 受容体作動薬の適正使用について – 厚生労働省
副作用やデメリットはありますか?
薬物療法には吐き気、便秘、肝機能障害などの副作用リスクがあります。
治療薬の中でGLP-1系の薬剤では、治療が開始されたときに、吐き気、食欲低下、胃もたれなどの消化器症状を訴える方がいます。ただし、これらは用量調整や開始ペースを守ることで多くが軽減します。逆にリスクが高いのは、医師の管理なしに自己判断で注射や内服を続けることです。

血液検査、体重の推移、生活習慣病の状況、他の持病を確認し、「今この治療をしてよいか」を判断します。副作用を恐れて何もしないこと自体が、将来の糖尿病や心臓病や脳卒中のリスクを高める点も忘れないでください。
肥満外来と自己流ダイエットの違いは?
もし「健康を守りながら確実に肥満症を治していきたい」なら、肥満外来を検討しましょう。
自己流ダイエットは短期的に体重が減っても、リバウンドや筋肉量の低下を招く場合があります。肥満外来では、体重だけでなく血糖、尿酸、脂質といった「体の中の改善」を重視します。
血圧はサイレントキラーと呼ばれる存在なので、注意しながら経過をみます。肥満には、睡眠時無呼吸症候群、高血圧、脂質異常症、糖尿病、高尿酸血症を合併しているケースが多く、減量そのものが基礎疾患の治療になります。
出典:第14回東海支部専門医部会教育セミナー 生活習慣病への治療戦略, 日本内科学会雑;101:2342-2349,2012
どんな人が対象で、やめどきは?
BMIだけでなく「合併症があるか」が保険適用の分かれ目になります。
BMI25以上でも、医学的な肥満症と診断されなければ保険適用になりません。それに対して、BMI25を超えていて、高血圧、糖尿病、睡眠時無呼吸症候群を併発していれば、医師の判断によって対象になることがあります。

治療のやめどきは「目標体重に達したら終わり」ではなく、「あなたの生活習慣が安定して病気の改善がみられた時点」です。
肥満外来で保険適用される治療薬はありますか?
肥満外来で健康保険が使える治療薬は、実は多くありません。
漢方薬(防風通聖散、防已黄耆湯など)やサノレックス(食欲抑制剤)は、肥満症と診断され、薬剤の電子添文に書かれている条件を満たし、医師が必要と判断すれば保険適用になります。
サノレックスは、BMI35以上の高度肥満症であるケースで、電子添文に定められた条件を満たすと保険適用となります。
対照的に、リベルサス内服やマンジャロ注射、そしてフォシーガの処方は、保険診療の場合は、糖尿病の治療目的であることが前提となります。これらの薬剤では、副次的な影響による減量効果があります。
同様に、コレバインは脂質異常症の併発時に検討する場合があります。 なお、海外では脂肪吸収を抑える薬としてゼニカル(Xenical)や市販薬のAlliが使用されています。これに対して、日本ではオルリスタット製剤は肥満治療薬として保険診療で使用できる状況にはありません。
受診から治療開始までの流れ
最初の一歩は、健康保険が使えるかどうかを医師に外来で確認することです。
初診では、体重、BMI(肥満度の評価)、血液検査(肝臓の機能と生活習慣病の評価)、普段の運動と食事、睡眠の習慣の聞き取りを行います。その結果をもとに、肥満症であり、保険診療で進めることができるかを説明します。無理に薬を勧めることはありません。
まずは、自分の健康状態がどうなっているか、生活習慣病になっていないかを調べたい方、メタボリックシンドロームの治療を受けたい方など、お気軽に相談してください。


