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健康診断当日の朝ごはんを注意しましょう
健診を受ける前日の食事と当日の朝ごはん
健康診断当日の朝ごはん、どうすれば良いですか?
検査結果に影響するので、健診当日の朝食は摂らないでください。その他の注意点として、前日の夜9時以降は、絶食でお願いします。水分摂取は、水にしてください。
なぜ朝ごはんを注意すべきかを解説します
雇用時健康診断の場合、採血項目の中に食事が影響しやすい二つの項目があります。
・脂質(特に中性脂肪)
・血糖
食事をすると消化されて小腸から栄養分が吸収されます。そのため、食後は血液中の糖と中性脂肪の数値が一時的に上がります。
朝ごはんを食べることで、血糖と中性脂肪が上がると、空腹時と同じ状態に下がるまでに、血糖では2時間、中性脂肪では10時間ほどかかります。
健診当日の朝ごはんは検査結果に影響します
一般的に、健康診断の結果は、空腹時の値を基準に判定されます。朝ごはんを食べると、血糖、中性脂肪が高くなってしまう可能性があるので、次のようなことが起こります。
・糖尿病や脂質異常症の疑いと診断名の欄に記載される可能性がある。
・入職後に定期的に行われる健康診断の条件と異なると、数値の解釈に問題が生じる。
水分摂取はどうしたら良いか
一般的に、起床してから、健診を受けるまでの時間に、水を飲んで頂いても構いません。
特に、夏の暑い日、朝ごはんを食べない状況で、水分摂取をしないと採血で気分が悪くなる方がいます。そのため、水分の摂取はお願いします。
健診当日、ジュース、清涼飲料水、コーヒーなどは飲んではいけません。血糖値が上がってしまいます。
前日の晩ごはんも注意しましょう
前日の晩ごはんも血液検査の数値に影響しますので、注意しましょう。
- 夜ごはんが遅い、量が多い。
- 脂の多い、こってりとした食事をとった。
- アルコールの摂取量が多い。
特にアルコールは肝機能に影響します。
午前と午後の健診で食事に注意する事項
午前の健診 | 午後の健診 | |
---|---|---|
前日の夕食 | 21時以降中止 | 量を軽くする |
当日の朝食 | 中止 | 量を軽くする |
アルコール | 中止 | 中止 |
当日の水分 | 水のみ | 水のみ |
当日の昼食 | 健診終了後 | 中止 |
当日、検尿があるため、検査の2時間前に、水(150~200ml)を飲んでください。
糖分の入った飲み物、牛乳、野菜ジュース、アメ、ガムの摂取は中止してください。
服薬について
食事の前後で、持病の薬を飲んでいる方もいます。血液検査の結果に影響することがありますが、内服を中止することで、病状が悪くなる懸念もあります。
糖尿病で治療を受けている方は、血糖降下薬の服薬について、主治医の指示を受けてください。一般的には、低血糖の懸念があるので、服薬を中止してください。高血圧、不整脈、心臓の病気の薬については、水で内服してください。
健康診断を受けるときは、検査を受ける前に、かかりつけ医あるいは健康診断を受ける病院に、薬について相談しておくほうが無難です。
もし食事をしてしまったら?
朝食をとってしまったときは、病院に連絡しましょう。検査の数値に影響が出るため、健診を延期することを勧めます。そのまま検査を受けると血糖と血中脂質の再検という判定が出ることがあります。
再検査の判定について
健康診断の報告書には、異常なし、要再検査、要精密検査、要治療などのコメントが書かれています。再検査という判定が出れば、最寄の病院で、条件を整えて(空腹時で)、再度、採血を行うよう、職場から勧められる可能性があります。