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アレルギーの原因を調べる検査について
アレルギー検査とは
花粉症、気管支喘息、アトピー性皮膚炎などは、IgE抗体が関係しているアレルギーによって発症しています。血液検査によって、特定の原因物質についてIgEを定量することで、アレルギーの有無と重症度が分かります。
特異的IgE検査と呼ばれており、疑わしいアレルゲンがあるときに、外来で血液検査で調べます。
どんな病気のとき、特異的IgE検査によって、可能性のある原因を調べることが多いですか?
花粉症、気管支喘息、食物アレルギー、小麦依存性運動誘発アナフィラキシー、アトピー性皮膚炎などです。最近では、蜂毒アレルギーがあるか調べたい人からの相談も受けています。会社から、職業性アレルギーの検査を受けてくるように言われて、来院されるケースもあります。
どこでアレルギー検査を受けられるか?
病院の何科で相談すれば良いか迷っている方が多いようです。まずは、子どもなら小児科、大人なら内科で相談してみることを勧めます。
アトピー性皮膚炎、金属アレルギーなどは、最初から皮膚科に相談することが近道です。春に多い季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)であれば、耳鼻科、内科が担当になります。慢性咳嗽、気管支喘息の症状があれば、呼吸器内科の診察が適切です。
詳しい検査が必要と判断されれば、最初に受診したクリニックから、大学病院、市民病院に紹介してもらうと良いです。
検査の方法について
1.血液検査
さまざまなアレルギーの原因物質(アレルゲン)を調べることができます。方法は、外来での採血です。測定した結果は、3~7日で分かります。
・当院では、血液検査を行っています。
2.皮膚検査
短時間で済む即時型のプリックテスト(別名:スクラッチテスト)と、24~48時間かけて反応を見るパッチテストがあります。主に、皮膚科で対応しています。
金属アレルギーはどうやって調べますか?
皮膚科でパッチテストを行い、診断されています。
血液検査で調べることができる項目
1.よくあるアレルゲンを調べたいとき
少量の血液を採取することで、一度に39項目のアレルゲンを調べることができます。View39と呼ばれるセットを選ぶと良いです。
ハウスダスト、ダニ、花粉(スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど)、食品(卵白、ミルク、小麦、エビ、カニ、ピーナッツ、ソバ)、ラテックス、ペット(イヌ、ネコ)などの検査項目を含んでいます。
アレルギー性鼻炎、花粉症、食物アレルギー、じんましん、気管支喘息、アトピー性皮膚炎があり、スクリーニング目的として、原因を調べたいときに、View39がオススメです。もちろん、保険適用です。
2.自分でアレルゲンを選んで調べたいとき
・一度に13項目まで検査できます(保険適用)
自分で調べたいものを選んでいただき、血液検査でアレルギー反応を調べることができます。病院にリストがあるので、詳しい項目を見せてもらうと良いです。
- 花粉のある植物、雑草、樹木
- ダニ
- 動物(ペット、実験動物、家畜、鳥類の羽毛)
- 室内塵
- 職業性アレルゲン
- 食物(卵、牛乳、肉、魚介類、豆類・ナッツ、果物、野菜)
- 昆虫、寄生虫
- 薬物
費用について
・健康保険の3割負担で、5,000円程度です。
※当院では血液検査のみ対応。
検査費用のほか、診察料が加算されます。
アレルギー検査を希望の方へ
- 診療時間内に、受診してください。
- 予約不要です。
- 血液検査は15歳以上を対象とします。