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つらい花粉症の症状を治療する方法【2024年春版】
花粉症とは
花粉症はアレルギーの病気の一種です。スギ、ヒノキ、ブタクサなどの植物の花粉が鼻粘膜、咽頭、目などの粘膜に接触する事により、くしゃみ、鼻閉、鼻水などの症状が出現します。鼻の炎症が主体であるので、アレルギー性鼻炎とも呼ばれています。
季節性と通年性アレルゲンの違い、対策と予防について
一般的に、耳鼻科、眼科領域の症状が主体になりますが、重症の方では、皮膚の掻痒感も出現します。
2024年春のスギ・ヒノキ花粉飛散予測について
飛散量
岐阜県において、例年比では2024年春のスギやヒノキの花粉飛散量は、多いまたはやや多いと予測されています。一方、前シーズンと比較すると、飛散量は、同じくらいかやや少ない予測です。
飛散開始時期
東海地方では、2月中旬から下旬の見込みです。
ピーク予測について
スギ花粉は、3月上旬から中旬の予想です。一方、ヒノキ花粉は4月上旬から中旬にピークとなる予測です。
花粉症と風邪の違い
症状が風邪と類似しているため、間違えられることがあります。区別するためのポイントをお伝えします。
症状 | 鑑別のポイント |
---|---|
くしゃみ | 鼻の粘膜に付着した花粉を取り除こうとして生じます。回数が多い(何度も繰り返す)ことが特徴です。風邪では、3から4回程度の場合が多い。 |
鼻水 | 透明でさらさらしています。水のように流れる感じで鼻水が出ます。風邪では、初期はさらさらでも、次第に粘り気が出て黄色くなってきます。 |
鼻づまり | 鼻粘膜の炎症により、腫れます。症状が持続して重く、口呼吸の原因にもなります。風邪の場合では、比較的軽く、数日間のことが多いです。 |
はっきりと診断するためには、検査をしてアレルギーの有無を調べることが大切です。
目のアレルギー症状
・かゆい
目に分布する知覚神経が刺激されることで起こります。
・充血
局所の炎症により、血管が拡張して生じます。
・涙が出る(涙目)
異物である花粉が眼球結膜に付着すると、アレルギー反応により涙液量が増えます。
その他の症状
- のどがかゆい
- 皮膚がかゆい
- 耳の中が痒い
- だるい
- 頭痛
- 眠れない
咽頭、皮膚、外耳道の粘膜などでアレルギー反応が起こり、痒みが出現します。喉が痛い、喉がイガイガする症状で困っている方もいます。全身症状として倦怠感を訴える方もいます。
夜、不眠(浅い眠り)が生じて昼間の眠気が問題となるケースもあります。
鼻炎の原因について
鼻水、くしゃみが止まらないという鼻炎の症状で悩む方は多いですが、春に発症する原因で最も多い植物はスギとヒノキです。
その他、イネ、カモガヤ、ハンノキ、ハルガヤ、シラカバの花粉も、アレルギー性鼻炎の症状を引き起こすことが知られています。
夏から秋にかけては、イネ科のオオアワガエリ、ネズミホソムギのほか、、ブタクサ、ヨモギ、アキノキリンソウなどのキク科の雑草が原因となります。
夏から秋への季節の変わり目に、風邪をひくことがあります。症状が似ているため、原因が「秋の花粉症」であることに気づかない場合もあります。
花粉症のセルフケア
1.スギ・ヒノキ花粉情報をチェックする
テレビやインターネットで気象情報や飛散時期、量などの状況を確認する。
2.外出するときは抗原を回避する工夫をする
マスクの着用、メガネの装着をする。
3.室内では空気清浄機を利用する
夜間の症状がひどいと不眠になります。空気清浄機を活用しましょう。
検査と診断する方法について
・鼻汁好酸球検査
鼻汁を採取して、顕微鏡で観察します。好酸球の増加を確認します。
・血液検査
どの花粉にどの程度のアレルギー反応があるかを調べることができます。鼻炎、喘息などのアレルギーの病気の治療方針を考えるときに、役立ちます。
一度は原因物質を調べる血液検査を病院で受けておくと良いでしょう。
病院で調べることができるアレルゲンの項目、保険適用の場合の費用について。
病院で行う治療
耳鼻科、内科、眼科、小児科などで、アレルギー性鼻炎の薬が処方されています。鼻水、くしゃみを止めることができます。
一般的に、抗ヒスタミン薬は鼻水の対策に処方されます。一方、抗ロイコトリエン薬は鼻づまり対策に用いられます。両者を併用すると効果的です。
- 抗ヒスタミン薬
- 抗ロイコトリエン薬
- ステロイドと抗ヒスタミン薬の合剤
- 点鼻薬(鼻スプレー)
- 点眼薬(目薬)
- 注射
漢方薬を活用する
既存の西洋系の薬で効果が不十分な場合、東洋医学の観点から考える漢方を活用することがあります。漢方というと効果の発現が遅いイメージがありますが、即効性のある生薬もあります。
頑固な鼻炎の症状に対して、漢方薬と抗ヒスタミン薬との併用も勧めることがあります。
眠気の副作用を考えなくても良いメリット、薬の効き方が西洋薬と異なるので、活用することを勧めます。
子どもの場合
小学生、中学生、高校生など、子どもでも、鼻、目、皮膚にアレルギー症状が出現することがあります。小児の季節性アレルギー性鼻炎については、下記を参考にしてください。
勉強しているときの眠気が起きにくい薬を選択することが大切です。
役立つ情報サイトについて
各地の花粉飛散予報を知ることができます。
日本各地の花粉カレンダー、口腔アレルギー症候群の関係を知ることができます。