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血圧が高いとき何科で診察を受けるとよいか?
血圧が高いとき何科に行けばいいか迷う方へ

自宅での血圧測定や健診で「血圧が高め」と指摘されても、「受診すべきか」「何科に行けばいいか」が判断がつかず、受診を先送りしてしまう方がいるかもしれません。
高血圧の初期では、自覚症状が現れることが少ないです。その反面、適切な血圧コントロールを受けていない状況が続くと、脳、心臓、腎臓への大きな負担になります。その結果、生命の危険に関わるような病気の発症リスクが高まります。
このページでは、高血圧を指摘されたら何科を受診すべきかを中心に、内科あるいは循環器内科の選び方、高血圧の併発症状がある場合の対応、迷ったときの判断方法を解説します。
高血圧のとき受診すべき診療科はどこか?
血圧の異常が見つかったとき、健康診断で高血圧と言われたら、誰に相談すれば良いか? という疑問にお答えします。
もっとも適した診療科は、循環器内科です。循環器内科は心臓と血管の専門領域を診療対象としています。心臓と血圧の病気なら循環器内科と理解しましょう。
具体的な診察の内容として、高血圧の原因が何か、精密検査の計画、治療と療養指導、合併症リスクの管理などが得意です。心臓の病気と密接に関わる生活習慣病の治療もできます。
日常的な初期対応は内科でも可能ですが、心血管リスクや既往歴、家族歴がある場合には、専門性の高い循環器内科への受診を推奨します。
出典:What Kind of Heart Specialist Do You Need? – Yale Medicine
循環器内科が近隣にない場合や予約が取りにくいときは、まず、かかりつけ医の内科に相談し、必要に応じて紹介を受ける段取りが良い方法です。
併発症状がある場合の診療科の選び方
血圧が高いだけでなく、関連する高血圧の症状が同時に出現しているときは、どうすべきか。この場合は、症状別に最適な診療科を選ぶことが大切です。以下を目安としてください。
併発する症状 | 特徴 |
---|---|
頭痛・めまい・吐き気 | 脳神経内科(脳血管障害の可能性があります) |
動悸・息苦しさ・胸の痛み | 循環器内科(心不全、狭心症、不整脈などを想定します) |
脈が乱れる・頻脈を感じる | 循環器内科で専門的な不整脈の評価を受けましょう |
耳鳴り、鼻血 | 内科の診察と同時に、耳鼻咽喉科との連携を勧めます |
血圧が高いだけではなく他の症状がある場合は、複数の診療科がそれぞれの得意分野を組み合わせることがポイントです。そのためには、かかりつけ医・専門医の医療連携が鍵となります。
出典:10 Signs It’s Time to See a Cardiologist – Northwestern Medicine
受診先に迷った場合の対処法
診療科の選び方に迷うときは、かかりつけ医、一般内科の診察を受けましょう。
内科医は体の不調に対して全般的に診察ができるため、症状の全体像を把握し、必要があれば専門医(循環器内科・脳神経内科、腎臓内科など)へ紹介できます。
大きな総合病院では、内科、総合診療科が窓口になっており、適切な診療科へ振り分けるシステムが整っていることが多いです。ただし、診療所から病院への紹介状を書いてもらっていくほうがスムーズに診察を受けられます。
かかりつけ医がいない人で、どうすれば良いか困ったら、地元の保健所、医師会などに尋ねる方法も一案です。