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いびきで離婚寸前の夫婦生活【修復への対処法を探る】
パートナーのいびきの音がストレスになる?
夜、寝室にパートナーのいびきが響き渡っていませんか。あなたは眠れず、疲れ果て、二人の関係に亀裂が入り始めています。この深刻な夜の問題には、多くのカップルが直面しています。何とかしたいと思って、知恵袋の情報を探したり、同じようなことで芸能人のニュースが気になったり、切実な話題です。
激しいいびきは、配偶者にとって睡眠の質を著しく低下させ、日中の疲労やイライラを引き起こす原因になります。このような状況が長く続くと、夫婦間のコミュニケーションに影響を及ぼし、最悪の場合、一緒に生活していく自信がなくなり、離婚を考慮する事態にまで発展することもあります。
新婚生活が始まって、パートナーのいびきに初めて気付いた人、誰にも「いびきの爆音」のことを相談できずに悩んできた人など、我慢の限界に達していませんか?
いびきは、適切な対処によって問題が解決する可能性もあります。諦めてはいけません。このブログ記事では、いびきが夫婦関係に及ぼす影響を理解し、どのように対応すれば良いのかについて、睡眠専門医が実践的なアドバイスをお伝えます。
いびきと夫婦関係の現状
夫婦関係において、いびきは思いがけない影響を及ぼします。実際に、いびきが原因で夫婦間のストレスが増大し、その結果として離婚を考えるケースも少なくありません。
いびきの轟音は、ベッドパートナーの睡眠の質に影響を及ぼし、不眠の原因になります。寝不足になる結果、日中の眠気、疲労、集中力の低下が現れます。ぐっすり眠れないので、イライラすることが多くなり、些細なことでも感情的になることもあるのです。その結果、二人のコミュニケーションが悪化していきます。
旦那のいびきがうるさくて殺意を感じてしまうくらいの心境になることがあるかもしれません。子どもの寝かしつけに困っていたり、夫のいびきの爆音で赤ちゃんが起きたり、弊害が起きるので、もう耐えられないと思う女性も多いようです。
いびきを原因として夫婦が別寝室を選択する割合は増えています。いびきが気になるという理由が多いですが、就寝時および起床時間が異なること、そして、歯ぎしり、寝言なども、原因になっていることが報告されています。
出典:実はみんな悩んでいる?!日本の家庭におけるいびきの現状とは。 – Philips
米国睡眠学会の調査によると、3分の1以上の人が、ベッドパートナーのいびき、寝返りの影響を避けるために、別の部屋で寝ています。睡眠離婚と呼ばれています。
出典:Over a third of Americans opt for a “sleep divorce” – AASM
寝室を別にすることを気にしないカップルもいますが、夫婦間の距離感を生み出し、最終的に関係の悪化に繋がることもあるのです。安眠できる寝室環境がないことは、夫婦仲にとって負の側面を持っていると考えられます。
さらに、いびきは、睡眠時無呼吸症候群と呼ばれる「健康上の問題」が関連している場合もあります。本人は気づいていないかもしれませんが、身体に深刻な影響を与えている可能性があります。隠れた病気のサインとも言えるでしょう。
離婚を考慮する前に試すべきいびきの対策
旦那のいびきが理由となって寝室で寝ることができず、疲労困憊になると、離婚を考えるかもしれません。
もちろん、逆のケースもあり、妻のいびきに耐えられないという状況もあるでしょう。あなたが試した耳栓の効果はありましたか?
いずれにせよ、離婚を検討する段階で、精神的なストレスが大きく、そのことで眠れない日々が続く可能性もあります。女性の中には、ノイローゼになる場合もあるでしょう。
離婚を決定する前に、配偶者のいびきへの対策を試すことは大切です。
まず、いびきの根本的な原因を理解するために、睡眠時無呼吸症候群の診察を受けることが推奨されます。SASはいびきの一般的な原因であり、未治療のままでは健康リスクを高める可能性があります。耳鼻咽喉科あるいは睡眠専門医の診察を受けることで、適切な治療法を知ることができます。
セルフケアも同時に進めることを忘れてはいけません。
生活習慣の改善もいびきの対策には不可欠です。肥満はいびきのリスクを高めるため、体重を落とすことは治療の原則となります。メタボ体型になっていませんか。新婚当初から体重が増えて、いびきが悪化した事例について、筆者はよく経験しています。
バランスの取れた食事と定期的な運動を心掛けましょう。そして、アルコールの摂取は舌の弛緩を助長するので、控えてください。喫煙も上気道の炎症を引き起こすので、禁煙が必要です。
寝室環境の調整も、同時に行うと効果的です。適切な枕やマットレスを選ぶこと、寝室を涼しく保つこと、そして騒音を最小限に抑える工夫も効果的です。睡眠姿勢の改善も一つの方法であり、例えば、仰向けではなく横向きに寝ることでいびきが軽減されることがあります。
離婚の手続き進める前の心理的・法的サポート
離婚を考える上で、あなたの心理面でのサポートが不可欠です。夫婦間で生じた悩みを誰にも相談していない場合は、カウンセリングを受けてみることも一案です。プロのカウンセラーあるいは心理士に話を聞いてもらい、感情を整理することで、ストレスを軽減することがあります。
弁護士のアドバイスも聞いてみると良いでしょう。パートナーのいびきの音の問題が理由で離婚するために、法的なアドバイスを受けることを勧めます。現実の問題として、離婚に関する処理はあなたが思っている以上に複雑で、離婚の条件、慰謝料、財産分与、親権など、決め事がたくさんあります。
民法770条によれば、法定離婚事由として、「パートナーのいびきがうるさくて眠れない」という問題は規定されていません。そのため、離婚の手続きを進める際には、夫婦が合意する「協議離婚」の道になることが多いようです。つまり、裁判所の手続きを介さずに、夫婦間の話し合いによって離婚を成立させる方式です。
出典:民法 – e-Gov
夫婦関係の再構築するために
いびき問題を乗り越え、夫婦関係を改善するためには、思いやりのあるコミュニケーションと心理的なサポートが鍵となります。音の問題を一方の責任問題と見なさず、二人で力を合わせて解決していくという姿勢が求められます。
本人もとても気にしていることを汲み取り、睡眠時無呼吸症候群という病気の治療が必要であることを理解しましょう。病院に行くときは、本人の納得が不可欠であるので、睡眠アプリなどで記録して、現在の状況を共有することを勧めます。
寝室の騒音の問題が解決すれば、二人の関係は元通りになる希望を持って、行動しましょう。