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アルプラゾラムの作用が分かります
ソラナックスとは
ソラナックスはベンゾジアゼピン系の抗不安薬です。心身症に伴う緊張、不安、うつ症状、睡眠障害がある人に対して、処方されています。
気持ちを安定させて、こころと体の症状を良くしたり、入眠困難あるいは中途覚醒などの不眠を改善させたり、自律神経失調症に伴う症状、心身症の治療管理に活用されています。
どんな剤形がありますか?
0.4mg錠と0.8mg錠があります。
どの製薬会社が、ソラナックスを製造していますか
ヴィアトリス製薬です。同じ成分が含まれている先発品のコンスタンという名称の薬は、武田テバ薬品によって製造されています。
ジェネリック医薬品について
数社の製薬メーカーから、ソラナックスのジェネリック医薬品が発売されています。成分名のアルプラゾラムに製造元の名称が追記された形式になっています。
先発品 | 後発品 | |
---|---|---|
ソラナックス0.8mg錠 | 10.6円 | 5.9円 |
ソラナックス0.4mg錠 | 6.3円 | 5.7円 |
ソラナックスの後発品の規格は、0.4mgと0.8mgの2種類です。先発品をジェネリックにすると、価格は安くなります。
効果について
ソラナックスの作用機序は、中枢神経系の視床下部および大脳辺縁系に抑制的に働きかける効果があります。その結果、鎮静作用、抗けいれん作用が現れます。骨格筋の緊張を抑える働きも併せ持るので、筋弛緩作用も認められます。
有効成分であるアルプラゾラムは葛藤行動緩和作用と馴化作用を有することが特徴で、不安と恐怖を和らげる効果があります。
ソラナックスの最高血中濃度到達時間は2時間です。一方、半減期は14時間です。
ソラナックス錠0.4mgを服用したときに、薬の効き目が続く時間は、4~5時間程度です。もちろん、効果時間について個人差はあります。
アメリカにおいて、アルプラゾラムはどのような病気に処方されていますか?
ザナックス(アルプラゾラムの商品名)として、不安障害、パニック障害の治療に使われています。
出典:XANAX alprazolam tablets – FDA
副作用について
報告が多い副作用として、傾眠、めまい、倦怠感があります。これらの副作用があることから、添付文書では、運転をさせないことが注意喚起として記載されています。さらに、長い間、ソラナックスを飲み続けると、依存のリスクがあります。そのため、担当医は、服薬の必要性について、十分に注意しなければなりません。
ソラナックスは体内に入ると肝臓で代謝されますが、薬を服用することで肝機能障害が現れる場合があります。薬が投与を開始されてから、安全性の確認のために血液検査を受けるべきです。
アルプラゾラムを長期間使用していた場合、急激に薬を中止すると、離脱症状が生じる可能性があります。
具体的な症状として、不眠、めまい、動悸、発汗などが現れます。そのため、断薬を計画するときは、突然ではなく、医師の指示に従って段階的に減量するべきです。
薬の服用方法
成人に対して、1日当たりアルプラゾラム1.2mg(総量)を3回に分けて服用します。最高用量は、1日当たり2.4mgです。
夜に不安、緊張、抑うつ症状があって眠れない場合は、就寝前に1錠(0.4mg)を飲むこともできます。
注意事項について
自己判断でソラナックスの過剰摂取をしたり、アルコールを飲みながら薬を服用したり、中枢神経系を抑える作用が強くなる状況になると、倦怠感、眠気、ふらつきが現れます。就寝前に過量に服用すると、朝起きられない人もいます。処方箋に記載されている用法を守ることが重要です。
出典:Alprazolam (Xanax): What are the facts? – UK Health Security Agency
仕事の上で、自動車の運転、機械の操作がある場合は、集中力の低下、眠気が起こり得るので、従事しないようにしましょう。
妊娠している女性は、ソラナックスを使用しないことが原則です。病状のコントロールのために、有益性が危険性を上回り、やむを得ないと判断された場合にのみ、処方を考慮します。授乳中の女性は、授乳を中止することで、薬剤の赤ちゃんに及ぼす影響を防ぐことが必要です。