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肥満外来:脂肪吸収抑制剤ゼニカルについて
最終更新日
肥満治療薬ゼニカルとは
ゼニカルは米国のFDAで認可された肥満の治療薬で、ヨーロッパにおいても肥満症に対して処方されています。海外のデータでは、その安全性は検証されています。ゼニカルは、三大栄養要素の一つ脂肪の吸収を抑え、摂取カロリーを低下させます。
肥満治療としてゼニカルを服用していても、脂肪に起因するカロリーを抑えることはできますが、一般的な摂取カロリー制限は必要となります。皮下脂肪と内臓脂肪を直接取り除く効果はありません。
ビタミン補充について
脂肪の吸収が抑制されるので、脂溶性ビタミン(ビタミンA、D、E、Kなど)の吸収も障害されます。そのため、ゼニカルを内服する場合、ビタミンの補充が必要です。
服用の方法
米国では、ゼニカルの内服方法として、毎食前、食中、または食後1時間までに1カプセル服用(1日3回)となっています。しかし、本邦の食生活の内容を考慮すると、1日1~2回の内服で十分で、特に脂肪分の多い食事のときに内服すると効果的です。
肥満外来を行っています
岐阜市にある阪野クリニックの肥満外来では、脂肪吸収抑制剤であるゼニカルを処方しています。
ゼニカル 21カプセル 価格 7,000円(税込)
※自費治療となります
2021年4月以降、欠品のため処方を休止しています。
注意事項について
医師の診察を受けて頂き、定期的に血液検査を行います。薬による影響として、便意の回数増加、下痢傾向(脂肪便)、ガス排泄の増加が報告されています。
個人差はありますが、下着を汚してしまう場合があります。未成年、栄養失調の方、精神障害のある方、消化吸収障害、肝胆膵疾患を有する方には処方できません。