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渡航ワクチンの種類とスケジュールについて
海外渡航ワクチンとは
海外に行くときに、特定の病原体に対する免疫を上げておくためにワクチンを接種します。
出発前にトラベルクリニック、ワクチン外来において、予防接種を受けておくことで、外国に到着してから、感染症にかかることを防ぐことができます。
滞在される国によっては、決められたワクチン接種を指示されている場合があります。
当院では、仕事のため海外に出張する、外国にある営業拠点、工場で働くことになったビジネスマン、留学予定の学生さんのために、ワクチン外来を開設しています。
- 渡航前にワクチンの相談ができます
- どのワクチンを打てば良いか分かります
- 接種のスケジュールを知ることができます
あなたは、日本旅行医学会認定医による適切なアドバイスを受けることができます。希望される方は、診察のご予約をお願いします。
ワクチンを打つ回数とスケジュールについて
接種回数 | 接種間隔 | |
---|---|---|
A型肝炎 | 3回 | 0日、4週後、半年後 |
B型肝炎 | 3回 | 0日、4週後、半年後 |
狂犬病 | 3回 | 0日、4週後、半年後 |
破傷風 | 3回 | 0日、4週後、1年後 |
日本脳炎 | 3回 | 0日、4週後、1年後 |
髄膜炎菌 | 1回 | 5年後に追加接種を検討 |
麻疹風しん | 1回 | 抗体価が下がれば検討 |
ムンプス | 1回 | 抗体価が下がれば検討 |
黄熱 | 1回 | 10年後に追加接種を検討 |
※0日を初回接種日とします。
ワクチン接種の計画の立て方について
海外赴任前に複数のワクチンを打つ予定があるときは、別のワクチンを打っても良い日を考えながら、「打ち方」について計画を立てます。
まずは、生ワクチンと不活化ワクチンの区別をして、打つことができる間隔を調整していきます。
生ワクチン | 不活化ワクチン | |
---|---|---|
別のワクチンを 打てる間隔 |
4週間 | 1日 |
ワクチンの種類
|
麻しん 風しん おたふくかぜ 水ぼうそう 帯状疱疹 黄熱 BCG |
A型肝炎 B型肝炎 狂犬病 破傷風 狂犬病 日本脳炎 |
生ワクチンを接種すると、4週後まで次の生ワクチンを打つことができません。しかし、不活化ワクチンについては、接種間隔の制限を受けません。
黄熱ワクチンは、検疫所の決められた曜日に実施されるので、そのことも念頭において、スケジュールを組んでいきます。
ワクチン接種の費用について
ワクチンの種類 | 価格(税込) |
---|---|
A型肝炎 | 7,700円 |
B型肝炎 | 7,700円 |
破傷風 | 4,400円 |
狂犬病 | 16,500円 |
日本脳炎 | 6,800円 |
麻しん風しん | 9,900円 |
水ぼうそう | 7,700円 |
おたふくかぜ | 6,800円 |
髄膜炎菌 | 27,500円 |
外来で接種している1回当たりの予防接種の料金(税込み)です。ワクチンの納入価により価格を変更する場合があるので、お問い合わせください。
職場からインボイスが発行できる医療機関でワクチンを打つようように言われましたが、対応していますか?
当院は適格請求書発行事業者ですので、インボイス制度に基づいた領収書を発行しています。
副反応について
ワクチンの場合は、体内の免疫反応を生じることで、免疫を獲得します(抗体がつくられます)。しかし、免疫ができる現象以外の反応が出たときに、副反応と読んでいます。
参考までに、一般的に病院で治療に使われる薬で、作用以外の体に良くない作用が生じたときは、副作用と呼ばれています。
ワクチンの主な副反応は、以下の通りです。
- 接種した場所:発赤、腫脹、疼痛
- 全身の変化:微熱、筋肉痛、倦怠感
特に生ワクチンでは、病原性を弱めたウイルス、細菌が含まれています。そのため、接種後について、通常は問題なく経過しますが、人によっては軽い症状が出現することがあります。
抗体検査について
血液検査で、病気(感染症)に対して、免疫があるか調べることができます。
- 自分が病気に対して免疫があるか調べたい
- 就職(入学)のとき抗体価を調べるよう言われた
- ワクチン接種後に抗体ができたか確認したい
調べる項目によって、検査結果が出るまでの時間が異なりますが、通常、3~5日で分かります。
ご要望の多い項目は、風しん、麻しん、水痘、ムンプス、B型肝炎の抗体価です。ウイルス抗体価の測定方法についても相談できますので、ご安心くだだい。