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睡眠障害の診断書を依頼するときの注意事項
最終更新日
睡眠障害の診断書とは
睡眠の病気に関する症状、検査結果、診断と治療内容、および療養事項について、医師が証明した書類です。個別の症状および医師の判断に基づいて、発行されます。
基本的に、患者から診断書交付の請求があったときに、診察を行った医師は診断書の発行に応じる義務があります。医師法によって規定されています。
もらい方について
医師に診察を受けるときに、診断書の発行を希望したいと伝えてください。
もらえないケースはありますか?
初診のとき、睡眠障害の精密検査を受ける前のときなど、病名が確定していない場合があります。後日、診断書を交付します。
内容について
基本的な記載事項は、以下の通りです。
- 病名あるいは病状
- 症状の経過
- 治療の内容
- 医師の指示(環境調整)
- 療養指導の内容
睡眠障害の診断書を提出する目的に応じて、不必要な項目を省略します。通院の経過によって病状が変化したときは、病名が変更されます。
環境調整は具体的にどのようなことですか?
睡眠障害のある人に対して、職場、学校が環境面で配慮すべきことです。労働者の適正配置、勤務時間の変更、夜勤・交代勤務の制限、通学に当たっての注意点、通院の必要性などを診断書に記載します。
どんな場合に必要になるか?
診断書の提出先 | 目的と内容 |
---|---|
職場 | 病気の睡眠に関する症状があり、業務に支障が出ることがあります。休職、業務の調整を行う目的のため、現在の病状、自宅療養、休養期間など明記します。 |
学校 | 睡眠の病気によって、不眠、起床困難あるいは日中の眠気が生じます。遅刻、欠席、不登校があるときに、疾病の治療中であることを学校に伝えます。 |
公安委員会 | 過眠症、ナルコレプシーがある人は、自動車の運転免許の取得および更新のときに、診断書の提出を求められます。現在の病状、運転の可否について診断します。 |
裁判所 | 職場のパワハラ、離婚のストレス、騒音による不眠など、精神の病気に起因する睡眠障害を証明する目的に使用されます。精神科専門医の診察が必要です。 |
保険会社 | 睡眠障害の治療を受けるため通院あるいは入院をした人は、加入している保険の給付金を受け取る手続きのため、診断書あるいは証明書を提出します。 |
作成にかかる期間について
病院によって、当日に睡眠障害の診断書が交付される場合がありますが、病名が確定しない場合は、1~2週程度かかります。
ナルコレプシー、特発性過眠症、睡眠時無呼吸症候群、レム睡眠行動障害などは、精密検査の結果が出てから、診断書を発行します。そのため、数週間を要することもあります。
費用について
病院の書式で作成される診断書の値段は、クリニックによって異なります。一般的には、2,000円~10,000円が相場です。自由診療なので、消費税がかかります。