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リベルサスは保険適用で処方してもらえますか?
リベルサスが保険適用で処方されるのは「2型糖尿病の治療目的の場合のみ」です。
体重減少、痩せる薬という先入観が多いリベルサス(一般名:セマグルチド)ですが、日本の医療制度ではあくまで「2型糖尿病治療薬」として承認されています。そのため、ダイエット目的や美容目的のみでの処方するときは、健康保険の適用はありません。つまり、自由診療(自費診療)になります。

出典:GLP-1 受容体作動薬の適正使用に関するお知らせ – 医薬品医療機器総合機構
リベルサスの費用はいくらかかりますか?
糖尿病で保険適用の場合は3割負担で月数千円台かかります。
保険診療として処方される場合、リベルサス3mg、7mg、14mgはいずれも薬価が定められており、3割負担であれば月あたり数千円から1万円前後に収まることがほとんどです。

それに対して、2型糖尿病の診断がなく、痩せる目的で処方される場合は自由診療となります。一般的に、薬剤費と診察料を含めて月1万円台後半〜3万円程度の費用負担がかかります。
副作用やデメリットはありますか?
リベルサスの内服では、吐き気・胃もたれ・食欲低下などの消化器症状が起こることがあります。
リベルサスで最も多い副作用は、飲み始めや増量時に出やすい「おなかの不快感と食欲不振」です。これはGLP-1受容体作動薬の作用機序によるもので、服用後に注意する必要があります。
自己判断で急に量を増やしたり、誤った飲み方(起床時以外、水を飲む量が多すぎるなど)をすると、副作用が強く現れることがあります。

糖尿病として保険診療で処方する場合は、HbA1cや体調を確認しながら段階的に調整することができます。
自由診療と保険診療、どちらを選ぶべきですか?
もし「安全性と長期管理」を優先するなら、2型糖尿病として保険診療が正解です。
自由診療は「すぐ始められる」「診断が不要」という手軽さがありますが、その反面、血糖値や全身状態の評価が不十分になりがちです。
その一方、保険診療では2型糖尿病という医学的根拠に基づき、HbA1c、体重、副作用の経時的変化をみながら治療を進めます。その結果として体重が減少することはありますが、あくまで主要な目的は血糖コントロールです。
参考までに、リベルサス処方がダイエット目的の場合の注意点として、医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。
どのくらい効果があり、やめ時はいつですか?
効果は1〜3か月で評価し、目標とする血糖コントロールが達成されたら見直します。
リベルサスの糖尿病に対する治療としての効果は、HbA1の変化をみることで評価できます。通常、1〜3ヶ月で血糖改善が確認できます。体重減少も数キロ単位でみられることがあります。
海外の研究データでは、経口セマグルチドを26週間継続した結果、プラセボと比較して明確な体重減少が確認されました。薬を規定通りに服用し続けた場合、3mgで0.2kg、7mgで1.0kg、14mgでは2.6kgと体重の減少が示されています。

リベルサスの効果が乏しい場合や副作用が強い場合は、無理に続けるべきではありません。また、痩せる目的だけを目的に長期間続けると、薬をやめた際のリバウンドや生活習慣の乱れにつながる懸念もあります。定期的に医師と相談しながら内服を「続ける」「減量する」「中止する」などのを判断することが大切です。
処方の流れは?
まず診察と血液検査で「リベルサスが保険適用になるか」を確認します。
血糖値やHbA1c、既往歴を確認し、2型糖尿病の診断を確定し、医学的にリベルサスによる治療が適切であるかを判定します。

食後血糖、インスリンの分泌能を評価するために75gOGTT(ブドウ糖負荷検査)を施行することもあります。保険適用となる場合は、少量から安全に開始し、定期的に効果と副作用をチェックします。
阪野クリニックでは、2型糖尿病の方に対して、保険診療のみでリベルサス処方を行っています。


