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健康診断と検便検査について
健康診断のときに行う検便とは
どんな場合に検便が必要ですか?
給食の業務に従事するときには、雇入れのとき、配置換えのときに、検便を行わなければなりません。
給食従業員の検便とは
職場にある食堂、または食事の用意や調理などをする場所において、食事を提供する仕事を始める場合に検便が必要になります。通常、雇用時健康診断に検便を追加します。
社内での配置転換になった場合も対象です。労働安全衛生規則 第47条で定められています。
定期的に検便が必要な職種とは
- 食品の取扱従事者(飲食店、食品工場など)
- 学校給食・保育園(食事の提供に関係する職員)
- 水道関係事業者(浄水場の作業員、貯水場の清掃作業員)
検便の検査項目について
赤痢
細菌性赤痢とも呼ばれ、3類感染症に指定されています。発症すると、下痢、血便、腹痛のほか発熱の症状が出現します。感染源はヒトで、赤痢菌を保有している糞便、汚染された手指、食品を介して、経口的に感染します。
ホテル、保育園、学校などで集団発生した事例が報告されています。
サルモネラ(腸チフス菌、パラチフスA菌)
急性胃腸炎の症状が多く、吐き気、嘔吐から始まり、腹痛、下痢の症状が続発します。血便を呈することもあります。7~9月の夏シーズンに多い食中毒を引き起こす細菌の一種です。鶏卵、生レバー、生肉、のほか、菓子類(卵を用いた生ケーキ)による経口感染です。
その他、ペット(イヌ、ネコ、ミドリガメなどが保菌している)との接触で手指が汚染されて感染するこもあります。学校、福祉施設、医療施設などで発生が報告されています。
O157
激しい腹痛と頻回の水様便が初発症状です。その後、血便が続発します。出血性大腸炎とも呼ばれます。重篤な合併症として、溶血性尿毒症症候群があります。
汚染された食品を生で食べる、十分に火が通っていない食品を食べることで、食中毒となります。調理器具、容器などを介するこもあるので、消毒の徹底が必要です。
なぜ検便が必要なのか
検便検査の目的は、これから食事の提供を始める方が食中毒に感染しているか調べることです。
さらに、食中毒を引き起こす菌に感染しているのに、症状はまったく出ていない者(不顕性感染者と呼ばれる)を発見する目的のため、検便検査が行われてます。
検便検査の流れ
病院で検便用の容器をもらいます。雇入時の健康診断を受けるときに、検便検査の追加が必要な場合は、前もって容器をもらっておくと時間の節約になります。自宅で便を採取して容器に入れて、病院に提出する段取りです。
いつ頃から便を採取しても良いですか?
採取日を含めて8日前からできます。ただし、なるべく直近の便を採取することが望ましいです。
1日分しか、便が出ないときは、どうすれば良いですか?
1日分のみ検体を提出してください。
生理中でも検便はできますか?
特に問題ありません。ただし、健診で便潜血検査があるときは、延期してください。
下痢のとき、検便を受けられますか?
できます。ただし、抗生物質を服用したときは、2日経過してから便の採取をお願いします。
料金について
病院によって異なるので、健康診断を受けるときに、問い合わせましょう。