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雇用時健康診断で異常の判定のときどうすべきか
雇用時健康診断の結果で異常のときよくある質問
健康診断報告書で異常の判定なら、採用取り消しになりますか?
雇入時の健診結果が理由となって、不採用になることはありません。かかりつけ医あるいは病院で、精密検査、治療を早めに受けましょう。
雇入時の健康診断の目的とは
労働安全衛生法規則第43条が根拠になっていますが、雇用者側の義務として、常時使用する労働者を雇い入れるときに必ず実施しなければなりません。
目的は、就職する人の適正配置、そして、仕事を始めてからの健康管理のためです。入職時の健康状態の基礎資料として、用いられます。
出典:加藤雅治, 2.健診結果で異常を認めた場合の対応(法的根拠も含めて)(シンポジウム6 一般健康診断を見直す);産業衛生学雑誌 47,200-201,2005
一般的に雇用時健診の結果によって、内定取り消し、不採用ということはありません。
異常があったときの会社の対応について
まずは、健康診断の結果を本人に伝えることが大切です。
再検査、要精密検査、要治療があれば、これから働く人が仕事をするにあたり、健康を維持できるように医師の意見を聴く必要があります。産業医を雇用している企業であれば、人事・産業衛生担当者が産業医に相談すると良いです。
仕事の内容について、働く人に負担のないように配慮します。具体的には、以下のようなことが挙げられます。
- 就業場所の変更
- 労働時間の短縮
- 深夜業の回数を減らす
放置しないで病院に受診しましょう
健康診断を受けて、異常(要精密検査、要治療)があれば、早目に病院の診察を受けてください。雇用時健診を受けた病院で、診察を受けることが出来る場合もあります。悪い結果が出ても放置せずに、適切な医療を受けることが重要です。
会社に専属の保健師がいるケースがあるので、保健指導や専門医への受診のアドバイス(どの病院の何科の診察が良いかなど)も受けてください。
かかりつけ医から精密検査ができる病院を紹介してもらっても良いです。もちろん、保険診療が適用されます。