- ホーム
- 雇用時健康診断に必要な血液検査の項目は何ですか
雇用時健康診断に必要な血液検査の項目は何ですか
雇入時の健康診断のときに行われる血液検査について
血液検査で何を調べるのですか?
肝機能、血中脂質、血糖、貧血の項目が必須です。労働安全衛生規則第43条で決められている検査項目であるため、年齢に関わらず、基本的に省略することができません。
血液検査 | 採血項目 |
---|---|
貧血 | 赤血球数、血色素量 |
肝機能 | GOT、GPT、γ-GTP |
血中脂質 | LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセライド |
血糖 | 空腹時血糖 |
血液検査の項目について確認をしたい方へ
雇入れ時の健康診断を受けるように、職場から言われたけど、血液検査の項目が分からない。
必須の項目と職場が独自に追加した項目がどれか分からない。
病院に雇用時健康診断の予約を入れるとき、職場から求められている血液検査の項目が何か、追加の項目が何か、はっきりと分かりたいという質問をよく受けます。
このページでは、血液検査の項目について解説します。
貧血検査
血色素量(ヘモグロビン)および血液中の赤血球の増減を調べます。
女性に多い鉄欠乏性貧血では、ヘモグロビンが低下します。
肝機能検査
GOT、GPT、γ-GTPです。
肝臓のはたらきをみるものです。アルコール摂取に影響される項目です。健康診断を受ける前は、中止していただくほうが良いです。
血中脂質検査
LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪です。
食事に影響されやすい項目です。そのため、前日の夜9時以降は食事を取らず、健診当日、空腹時で採血を受けましょう。
血糖検査
通常、空腹時の血糖を調べます。食事摂取後であると、血糖値が高くなります。
随時血糖の場合、食後3.5時間以上の採血が好ましいです。
会社が独自に追加する血液検査の項目について
雇用時健康診断を希望される方で、会社からの指定用紙に上記以外の項目が書かれていることがあります。
よくある追加の採血項目についてお知らせします。病院によって、追加の費用が発生することがあるので、確認しましょう。
・HbA1c(ヘモグロビンA1c)
採血した日から過去約1~2か月間の平均的な血糖値を教えてくれる検査値です。
・クレアチニン、尿素窒素
腎臓のはたらきを知ることができます。
・尿酸
生活習慣病の一つ、痛風の原因となる血液中の物質を測定するものです。
・ALP
肝臓、胆嚢に関係した病気が起きていると、血液中の数値が上がります。
・総コレステロール
LDL・HDLコレステロール、中性脂肪の数値から計算で求めることができます。
・白血球数
感染症、血液の病気があると数値が変動します。喫煙者は高くなる傾向があります。
・ヘマトクリット
血液中に占める赤血球の体積の割合のことです。貧血の評価に使われています。
・血小板
止血の評価をするために、追加されることがあります。