- ホーム
- 禁煙を治療する薬の特徴を知りたい方へ
禁煙を治療する薬の特徴を知りたい方へ
最終更新日
禁煙を補助する薬とは
タバコを止めたいと決意したときに、薬局で手に入る薬と病院で医師が処方する薬を使うという、大きく2種類の選択肢があります。
具体的には、ニコチン製剤であるニコチンパッチとニコチンガム、そして、ニコチン受容体部分作動薬による治療があります。後者はチャンピックス(バレニクリン酒石酸塩)という名称の薬として、医師の診察を受けて処方されるものです。
喫煙の習慣を止めると、離脱症状と呼ばれる、いらいら感、気分が乗らない、タバコを吸いたいという欲求症状などが問題となります。禁煙補助薬を上手に利用すると、離脱症状を抑えることができるので、禁煙が成功しやすくなります。
治療薬の種類について
1.ニコチンガム
薬局で手に入ります。ニコチンガムを噛むことで、口腔粘膜からニコチンが体内に吸収されます。短時間で、禁断症状を抑えることができます。
2.市販のニコチンパッチ
貼るタイプの薬で手軽ですが、皮膚かぶれが問題となることがあります。
3.医療用のニコチンパッチ
ニトチネルTTSという名前で病院で処方されている薬です。市販のタイプよりニコチンの用量が高いものを使うことができます。そのため、朝起きたときの禁断症状にも有効です。
4.バレニクリン
チャンピックスという名称で知られています。ニコチン依存症の診断があれば、保険適応となります。脳内のニコチン受容体にはたらいて、禁断症状を抑えることが可能です。
副作用と対処法について
薬を使い始めることで、さまざまな有害事象が出ることがあります。そのときは、医師に相談して対処をすることが大切です。
薬の副作用 | 対応の仕方 | |
---|---|---|
ニコチンガム | 口腔内の刺激症状 | 噛み方の指導、他剤への変更 |
ニコチンパッチ | 皮膚の症状(発赤と痒み) | 貼る場所を変える、飲み薬への変更 |
バレニクリン | 吐き気、便秘、眠気、精神症状など | 減薬、中止あるいは胃腸薬の内服 |
病院で処方されるバレニクリン(チャンピックス)については、眠気が出ることがあるので、自動車の運転をしないようにするという注意事項があります。
その他、気分が落ちる、抑うつ気分、不安の症状が出現するケースがあります。そのときは、薬を中止して、医師による診察を受ける必要があります。