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アイコス・グロー・プルーム喫煙者|禁煙治療の案内
はじめに:加熱式タバコ利用者の禁煙外来の選択肢
「アイコスやgloを使っているけど、禁煙外来に行けるの?」
「加熱式タバコって禁煙治療の対象なの?」
そんな疑問を持つ人が増えています。
実は、加熱式タバコを使っていても、病院でニコチン依存症の診断があり、厚生労働省が定めた基準を満たせば、通常のタバコを吸っている人と同様に、治療の対象になります。
このページでは、加熱式タバコを使っている人にために卒煙に向けた治療内容や禁煙補助薬の保険適用の対象などを紹介します。
加熱式タバコは禁煙外来の対象になるか?
結論として、加熱式タバコ(IQOS・glo・Ploomなど)を使用していても、禁煙外来で治療を受けられます。

2020年度から紙巻きタバコか加熱式かを問わず、ニコチン依存が認められるなら、健康保険による禁煙補助薬を使った診療を受けられます。
出典:禁煙治療ってどんなもの? – 健康日本21アクション支援システム
加熱式タバコの危険性と健康リスク
加熱式タバコは「煙や臭いが少ないため安全である」と思いがちですが、血中ニコチン濃度の変化や依存性の観点では紙巻きと変わりません。ゆえに、ニコチン依存症の原因になり得るという見解です。

出典:法律とガイドラインを根拠に推進する職場におけるニコチン依存症対策 – 北海道国保連合会
喫煙による健康への悪影響から逃れるためには、たとえ加熱式であっても、禁煙が望ましいです。なぜなら、低濃度ですが重金属や発がん性物質が含まれているからです。さらに、受動喫煙、赤ちゃんや子どもへの影響も指摘されています。
禁煙外来の流れについて
通常 12週間にわたって5回の通院による禁煙治療のスケジュールが一般的です。医師による依存度評価や呼気一酸化炭素の測定、行動指導、および薬物療法を組み合わせて禁煙を支援します。

一般に18歳以上であれば、ニコチン依存症の診断を受けて、医師が禁煙補助薬の必要性を判断すれば、飲み薬による治療が始まります。もちろん、「直ちに禁煙をしたい」という意志は必要です。
若年者の加熱式タバコ利用者も対象となります。 18歳になった高校生なら、親の同意があれば禁煙外来を利用することができます。
診療にかかる費用は、保険適用の3割負担であれば抑えられ(約13,000〜20,000円)、紙巻きタバコ、加熱式いずれも同じ条件で禁煙治療を受けられます。
チャンピックスを使った禁煙治療
禁煙補助薬として、日本では チャンピックス(バレニクリン) が広く処方されています。この薬はニコチンを含まない飲み薬で、タバコによる報酬作用を弱め、離脱症状やタバコへの渇望を抑える効果があります。

薬物療法とカウンセリングなど行動療法を組み合わせることで、禁煙成功率が高まることが、治療ガイドラインで示されています。
出典:Guidelines for Smoking Cessation (JCS 2010)
加熱式タバコ利用者への禁煙外来
加熱式タバコを使用している方も、紙巻きたばこと同様にニコチン依存や健康リスクを抱えていることが明らかになっています。こうした依存には禁煙治療が有効です。
18歳以上であれば禁煙外来を受診できるので、チャンピックスなどの薬物療法を活用することを勧めます。「加熱式だから大丈夫」と思わず、まずは禁煙外来に相談して、卒煙への第一歩を踏み出してみませんか?
阪野クリニックは、禁煙外来を行っています。お急ぎの場合は、予約なしでも対応します。


