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二日酔いと胃もたれの対処法について
二日酔いとは
忘年会、新年会、歓送迎会など、お酒を飲む機会が多くなります。
若い頃は二日酔い症状がなくても、加齢に伴い、飲んだ翌日に、頭痛、吐き気などの症状で困ることがあります。だるい、顔がむくむなど、会社に行きづらいという気持ちにもなります。
消化器症状としての吐き気、嘔吐、胃もたれと頭痛が、主な二日酔いの症状です。
原因について
飲酒量が適量であれば、アルコールは肝臓で分解・代謝されます。しかし、飲酒量が多いと、肝臓の働きが間に合わないので、アルコール代謝物質であるアセトアルデヒドが体内に蓄積します。
一般的に日本人は遺伝的にアルコールを分解する酵素の活性が弱い人が多いのです。
胃粘膜も障害されます。胃酸が多く出るようになるため、胃液が逆流する症状が問題になります。そのため、吐き気、胃のむかつき、胃もたれ等、二日酔いの症状が出現します。
その他、アルコールの利尿作用による脱水が引きこされるので、頭痛、倦怠感が生じます。
治療について
保険適応のある、二日酔い対策の漢方薬として、五苓散があります。むくみ、頭痛、吐き気などの症状の緩和に役立ちます。この五苓散という漢方は、胃腸風邪の症状にも使われることがあります。
胃炎の症状が出るため、胃のむかつき・胃もたれ対策の薬を服用することがあります。基本的には、胃酸分泌を抑える薬、胃粘膜を保護する薬が処方されます。
予防するためには
1.空腹でアルコールを飲まない
すきっ腹で飲むと、胃が荒れやすく、アルコール吸収が早くなるので早く酔います。まずは、何か食べてからにしましょう。そうすることで、アルコールの分解に時間をかけることができます。
2.水分を補給する
アルコールを代謝するときに、肝臓は水が必要です。また、アルコールによる利尿作用による脱水になりがちです。適量の塩分と一緒に水分摂取をしましょう。飲酒量と同じくらいの水分を補給すると良いでしょう。
3.食事と一緒に飲むようにする
アルコールを飲むペースが速いと、アルコールの分解にかかる時間が遅れます。食事をしながら、ペースはゆっくり目でお願いします。
4.度数の高いアルコールなら薄める
ウイスキー、焼酎など、アルコール度数の高いものは、要注意です。適宜、水で割ることをお勧めします。
5.連日の飲酒を避ける
肝臓の機能に負担となるので、1回あたりの量を減らす、休肝日をもうけるなどの工夫が大切です。
お薬の処方を希望される方へ
診察を受けていただき、薬の飲み方、注意点などを説明いたします。その後、処方箋を交付いたします。受診されるときは、健康保険証を忘れずに持参してください。