- ホーム
- コレバインはダイエットに効果がある?
コレバインはダイエットに効果がある?
結論から言うと、コレバインは「一般的なダイエット薬」ではありませんが、特定のタイプの人では体重減少につながる可能性があります。
コレバイン(一般名:コレスチミド)は本来、脂質異常症の治療に用いられる薬です。しかし、消化管の中で、膨張する性質があります。この副作用の結果、お腹がいっぱいになる感覚を引き起こし、食べる量を間接的に減らす効果が期待されます。

「体重が減った」「食欲が少し落ちて食事量が減り結果的に痩せた」という声をきっかけに、ダイエット目的で検索される方が増えています。
重要なのは、本来、コレバインはコレステロールの治療薬であることをお忘れなく。そして、誰にでも痩せる薬ではなく副作用もあることを理解しておきましょう。
コレバインの費用と保険適用は?
保険適用であれば、月あたり約1,000〜3,000円前後です。
コレバイン(錠500mg・ミニ83%)は、高コレステロール血症の病名があり、医師が治療管理に必要であると判断した場合に健康保険が適用されます。

3割負担の方であれば、処方日数や用量にもよりますが、数千円くらい収まるケースがほとんどです。一方、「ダイエット目的のみ」での処方は保険適用外となります。
副作用やデメリットは?
コレバインを内服について、便秘・腹部膨満感・飲みにくさがデメリットです。
コレバインは胆汁酸を消化管で吸着する作用をもっているため、下痢を抑える一方で便秘を引き起こすことがあります。外来では、「薬を飲んでから便秘がちです」という声を聞くことがあります。特に、もともと便秘症があるある方や水分摂取が少ない方では注意が必要です。

粉薬や大きめの錠剤が飲みにくいと感じる方も少なくありません。ダイエット目的で無理に服用すると、「痩せるどころかお腹が張ってつらい」という結果になりかねません。副作用を防ぐためには、用量と服用のタイミングを医師が細かく調整することが大切です。
出典:コレバイン 医薬品インタビューフォーム – 日本医薬情報センター
GLP-1製剤や他のダイエット治療と比べると?
もし「体重減少」の観点から言えば、コレバインではなくGLP-1系治療のほうが向いているかもしれません。
コレバインは食欲を抑える薬ではなく、食事に含まれるコレステロールを吸着して体外に排出する作用機序をもっています。体重が減るケースの多くは、胆汁性下痢や食後不調が改善し、食生活が安定した結果です。
一方、GLP-1受容体作動薬は、糖尿病の治療薬として処方され、血糖を下げる効果に加えて、食欲を抑える作用もあります。その結果、減量効果が現れます。ただし費用や副作用の種類が異なります。
西洋薬、漢方薬や生活指導も含め、「どの治療薬がその人にふさわしいか」は体質、生活習慣、目的、基礎疾患の病名によって変わります。
コレバインはどんな人に向いているのか?
結論から言うと、「胆汁性下痢や悪玉コレステロール(LDL)が高い人」に限って検討する選択肢になります。
コレバインは、小腸の中で胆汁酸を吸着することで、食後に起こりやすい下痢を抑える働きがあります。また、胆汁酸の再吸収を減らすことで、LDLコレステロールの低下につながる薬です。
食後の下痢に悩みつつ、健康診断でLDLが高いと指摘された人では、症状の改善と脂質管理を同時に考えられる選択肢になります。
阪野クリニックでの考え方と診療の流れ
最初のステップは、「本当にコレバインの保険適用があり、今の自分に合う治療薬か」を診察で見極めることです。
阪野クリニックでは、「痩せたい」という一言だけで薬を選ぶことはありません。食後の症状の有無、便通の程度、脂質異常の有無、生活リズムを丁寧に確認します。

必要に応じて、血液検査による糖脂質代謝の評価も行います。その上で、食事、運動療法と並行して、治療を進めていきます。当院では、保険適用のみの対応で、高コレステロール血症のある方を対象としています。


