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ブロチゾラム【睡眠導入剤】の効果と副作用
レンドルミンとは
レンドルミンはベンゾジアゼピン系の睡眠薬です。短時間作用型の特徴をもっている睡眠導入剤であるので、入眠困難と中途覚醒の症状がある不眠症に対して使用されています。
どんな剤形がありますか?
0.25mg錠と0.25mgD錠があります。後者は口の中に含むと薬が溶けるタイプで、口腔内崩壊錠と呼ばれています。
レンドルミンの後発医薬品はありますか?
いくつかの製薬会社から、レンドルミンのジェネリック医薬品が発売されています。成分名のブロチゾラムに製薬会社の名前が追加された表記になっています。
先発品と後発品の薬価は、それぞれ、いくらですか?
レンドルミン0.25mg錠は16.8円です。一方、ジェネリックであるブロチゾラム0.25mg錠は10.1円です。
出典:レンドルミンの後発品一覧 – 日本ジェネリック医薬品学会
効果について
レンドルミンの作用機序は、中枢神経系の抑制性伝達物質であるGABAの神経伝達を促進させて、脳の興奮を抑えることです。その結果、催眠、抗不安、抗けいれん作用が現れます。骨格筋の緊張も抑制するため、筋弛緩作用もあります。
出典:National Center for Biotechnology Information (2022). PubChem Compound Summary for CID 2451
レンドルミン(0.25mg)を服用して、有効成分であるブロチゾラムが体内で吸収されてから、1~1.5時間で最高血中濃度に到達します。そして、半減期である7時間が経過すると、薬の効果が減弱してきます。
マイスリーおよびハルシオンと比較すると、レンドルミンの効果時間は長いです。個人差はありますが、作用時間は5~7時間程度と推定されます。
レンドルミンには、どんな効能と効果がありますか?
不眠症、麻酔前投薬に使用されています。
副作用について
翌朝に眠気が残ること、ふらつき、めまい、倦怠感、頭痛が問題になることがあるので、注意しましょう。基本的に、睡眠薬を服用しているときは運転を避けることが添付文書に記載されています。
レンドルミンを長期に服用すると依存のリスクがあるので、治療の必要性について確認を要します。
出典:レンドルミンD錠0.25mg – 日本医薬情報センター
レンドルミンの常用量を長期に服用したときの調査報告では、依存の発現頻度は16%でした。さらに、50~70歳代の高齢者での割合になると、80%において依存が確認されました。そのため、定期処方ではなく頓服で、薬を使用することが望ましいと考えられています。
出典:後藤 伸之 他; 薬剤疫学 (VIII) 睡眠剤 (2) ブロチゾラムおよびゾピクロンの常用量依存について, 臨床薬理;25(1):195-196,1994
医師によって決められた用量を守らずに、レンドルミンの過量摂取を行うと危険ですので止めてください。
レンドルミンのオーバードーズによって死亡する事例が報告されています。アルコール摂取、中毒症状による外傷、基礎疾患があると事故が起きやすいので注意しましょう。
薬の服用方法について
成人は1回につき、1錠(主成分ブロチゾラム0.25mg)を就寝前に服用します。基本的に不眠症には、就寝の直前が飲むタイミングです。
注意事項について
起床時に、だるさ、眠気を感じるときは、用量の調節あるいは服用するタイミング、他の睡眠薬への変更について、医師に相談してください。
レンドルミンの内服は、処方箋の指示に従うことが重要です。効果がないからと言って、一度に2錠を飲むことはできません。
アルコールを摂取すると中枢神経系を抑える働きが強くなります。そのため、倦怠感が強くなり、朝起きられない症状が出現する可能性も出てきます。飲酒をしてからの、レンドルミン内服を避けて下さい。
薬を飲んで眠りに入ってから、途中で起きて仕事や作業をする可能性があるときは、服用してはいけません。