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病院で調べるインフルエンザ検査が分かります
インフルエンザが疑わしいときに調べる検査
熱が出た、関節が痛いなど、風邪かインフルエンザの症状か判断がつかないときがあります。そんなとき、病院を受診すれば、検査キットで調べることができます。
- 会社から調べるように言われた
- 教育関係なので確認しておきたい
- 身近な人が感染したので自分も心配です
医師による診察を受けて、検査で調べることで、あなたの症状がインフルエンザであるか、分かります。もし、インフルエンザの検査で陽性と判断された場合には、早目に抗ウイルス薬を服用することで、辛い症状から早く解消されます。
どんな方法で調べるのか
検査キットの中に、綿棒(スワブ)があります。その綿棒を鼻の奥のほうに入れて鼻粘膜を擦ることで、検体を採取します。その後、特殊な溶液に溶かし、検査キットに滴下することで、陽性または陰性の判定をします。
鼻粘膜に触れるときに、違和感、軽い痛みを感じることがあります。
鼻で検査する理由は?
インフルエンザウイルスは上気道の粘膜に付着しています。その中で、鼻と喉の間である上咽頭と呼ばれる場所が最も検出しやすいためです。
どのくらいの時間がかかりますか?
検査結果は、5~8分程度で分かります。
インフルエンザ検査のタイミング
外来で簡単にウイルスに感染しているか調べることができますが、検査を受けるタイミングが大切です。発症してからすぐの場合、実際に感染していても、陰性の判定が出ることがあります。
発熱後、ウイルス量が少ないと陽性とならないので注意しましょう。いつから検査を受けると良いかのタイミングとして、発症してから12時間経過してからが目安となります。
ただし、48時間以内に検査を受けないと、抗ウイルス薬の治療効果がなくなるので、注意しましょう。
検査で出なかったときは?
陰性の判定であって、高熱、倦怠感があるときは、対症療法(解熱鎮痛薬など)を行います。翌日など、時間を空けてから、再検査をします。2回目の検査で陽性と判定されることもあります。
検査の見方について
A型あるいはB型のインフルエンザウイルスが陽性であると、該当する部分にカラーのラインが現れます。陰性であれば、A型、B型の場所は、空白で、コントロールラインのみ着色されます。
カラーのラインが薄い場合は?
ときどき、A型、B型インフルエンザの線が薄い、うっすら陽性ということがあります。検体に付着したウイルス量が原因として考えられます。
検査で陽性の場合
インフルエンザの感染が確認されれば、抗ウイルス薬(タミフル、リレンザ、イナビル、ゾフルーザなど)による治療を開始します。薬のタイプとして、飲み薬、吸入薬、点滴があります。
発熱、疼痛に対して、解熱鎮痛剤を処方することが多いです。鼻水があれば、対症療法を行います。あなたが悩んでいる症状を、担当医に伝えましょう。
費用について
受診する病院、クリニックの規模により、料金は異なります。値段について目安をお伝えします。保険点数1点につき、10円の換算で計算されます。
項目 | 保険点数 |
---|---|
初診料 | 288点 |
インフルエンザウイルス抗原定性 | 143点 |
免疫学的検査判断料 | 144点 |
鼻腔・咽頭拭い液採取 | 5点 |
合計 | 580点 |
健康保険の3割負担の場合、インフルエンザの検査を受けて、自分が感染していないか調べるだけであれば、1,740円となります。
もしインフルエンザが陽性であって、処方箋が必要になると(治療する場合)、窓口での負担として2,000円程度になります。その他、薬局での薬の料金がかかります。