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特定業務従事者に必要な健診項目とは
最終更新日
特定業務従事者の健康診断
仕事の種類はさまざまですが、その中には、夜勤、交代勤務で働く人もいます。一方、日勤のみの仕事でも、化学物質を取り扱う、振動を伴う業務のほか、職場環境の温度、騒音が身体に影響する業務があります。
これらに従事する場合は、年1回の定期健康診断よりも回数を増やすことで、病気の早期発見と治療ができるようにする必要があります。
今回は、特定業務が何か、遵守すべき産業衛生上のルールをお知らせします。
対象者について
常時、下記の仕事をしている方が対象になります。
- 多量の高熱物体を取り扱う業務及び著しく暑熱な場所における業務
- 多量の低温物体を取り扱う業務及び著しく寒冷な場所における業務
- ラジウム放射線、エツクス線その他の有害放射線にさらされる業務
- 土石、獣毛等のじんあい又は粉末を著しく飛散する場所における業務
- 異常気圧下における業務
- さく岩機、鋲打機等の使用によつて、身体に著しい振動を与える業務
- 重量物の取扱い等重激な業務
- ボイラー製造等強烈な騒音を発する場所における業務
- 坑内における業務
- 深夜業を含む業務
- 水銀、砒素、黄りん、弗化水素酸、塩酸、硝酸、硫酸、青酸、か性アルカリ、石炭酸その他これらに準ずる有害物を取り扱う業務
- 鉛、水銀、クロム、砒素、黄りん、弗化水素、塩素、塩酸、硝酸、亜硫酸、硫酸、一酸化炭素、二硫化炭素、青酸、ベンゼン、アニリンその他これらに準ずる有害物のガス、蒸気又は粉じんを発散する場所における業務
- 病原体によつて汚染のおそれが著しい業務
- その他厚生労働大臣が定める業務
派遣の場合について
特定業務について、派遣社員に手伝ってもらう場合がありますが、このときは、派遣元の会社が責任を持って、健康診断を受けさせる必要があります。
実施時期について
特定業務に配置換えとなったとき
6ヶ月以内ごとに1回行う
検査項目
定期健康診断と同じ項目です。
検査項目 | 内容 |
---|---|
内科の診察 | 問診と診察:既往歴、自覚症状、他覚症状、業務歴、服薬歴 |
計測 | 血圧、身長、体重、BMI、腹囲、視力・聴力検査 |
尿検査 | 糖、蛋白 |
血液検査 | 貧血:赤血球、血色素 脂質:LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグセライド 肝機能:AST、ALT、γGTP 血糖 |
心電図 | 安静時12誘導による計測を行う |
胸部レントゲン線検査 | 直接撮影を実施する |
※胸部レントゲン線検査は、1年以内ごとに1回で問題ありません。
所要時間について
外来の混み具合にもよりますが、1時間程度かかります。
費用について
特定業務従事者の健康診断 9,900円 (税込)
電離放射線健康診断の場合、白血球数および白血球百分率の検査があるので、10,450円 (税込)になります。
※企業単位での契約も承っております。