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マンジャロはどのような人に向いていますか?
マンジャロは「2型糖尿病があり、血糖の管理に加えて減量効果と食欲抑制の効果も得たい人」に向いています。
マンジャロは日本で2型糖尿病の治療薬として承認されている注射薬です。血糖値を下げることが主な目的ですが、その作用の結果として、食欲が抑えられ、体重が減りやすくなる特徴があります。
単なるダイエット目的では保険適用にならず、糖尿病治療として医学的に必要と判断されることが前提になります。

出典:Mounjaro – European Medicines Agency
健康保険が使える場合、自己負担はいくらかかるのか?
健康保険3割負担の方で、月あたり数千円〜1万円台が目安です。
マンジャロは保険診療で処方される場合、国が定めた薬価をもとに自己負担額が決まります。用量によって金額は変わりますが、3割負担の方であれば薬代だけで月に数千円から1万円台程度が一般的です。
「痩せる注射=高額」という自由診療のイメージを持たれがちです。しかし、保険適用である限り、糖尿病の治療としてマンジャロを使う場合は保険点数に基づいた診療費になります。
どんな人が健康保険でマンジャロを使えるのか?
2型糖尿病と診断され、食事や運動、他の治療だけでは血糖管理が十分でない方が対象です。
マンジャロは、2型糖尿病の治療薬です。まずは、食事療法・運動療法が基本となります。そして、それだけでは血糖コントロールが難しい場合に、薬物治療として医師が検討します。

糖尿病が基礎疾患としてあり、体重増加や食欲が高血糖に関わっている人では、選択肢の一つになります。 その一方、「健康診断で太っていると言われた」「体重を落としたい」という理由だけでは、健康保険でマンジャロを処方することはできません。
出典:GLP-1 受容体作動薬及び GIP/GLP-1受容体作動薬の適正使用について – 厚生労働省
健康診断で「糖尿病予備軍」あるいは「血糖値が高め」と言われた方や、「自分が糖尿病かどうか心配である」という場合には、75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)で詳しく調べることができます。
精密検査を行うことで、食後の血糖高値、インスリン分泌について確かめることができて、糖尿病の診断、そして、その後の治療管理に有用です。
阪野クリニックでは、保険診療で糖尿病と肥満症の治療を行っています。
副作用やデメリットはあるのか?
吐き気や食欲低下などの消化器症状が現れることがあります。
マンジャロで多い副作用は、吐き気、胃もたれ、食欲低下、下痢、便秘などです。これらの症状は薬の作用によるもので、特に治療が始まった直後や薬を増やしたときに出現しやすい傾向があります。

マンジャロの用量を少量から始めて漸増させることで体が慣れ、症状は軽くなります。医師と相談しながら進めることが副作用を軽減するために大切です。
出典:マンジャロ®皮下注アテオス – 日本イーライリリー株式会社
マンジャロとリベルサスはどちらを選ぶべきか?
もし「減量効果や食欲抑制をより重視する」ならマンジャロ、「注射に抵抗がある」ならリベルサスが向いています。
リベルサスはGLP-1系薬剤の内服薬で、毎日飲める手軽さが特徴です。一方、マンジャロは週1回の注射薬で、血糖の改善に加えて体重減少や食欲抑制の効果がより実感しやすい傾向があります。
外来において糖尿病の治療を行うときに、「まずはリベルサスの飲み薬から始めたい」「効果が不十分だったらマンジャロ注射も考える」といった段階的な選択もあります。
ご本人の意向を汲み取り、生活スタイルや治療目標によって主治医と決めることが良いでしょう。
どんな人が効果を実感しやすく、やめどきはいつか?
食事や生活習慣の改善を積極的に行う人ほど、効果を実感しやすいです。
マンジャロは血糖を下げる働きのある治療薬ですが、糖尿病の治療は薬だけに頼るものではありません。食欲が自然に抑えられるタイミングを活かして、間食や食事内容を見直した方ほど、血糖値も体重も安定しやすくなります。
マンジャロを中止する時期や治療薬の切り替えは、採血で得られたHbA1cの変化や体重、あなたの体調を見ながら医師が総合的に判断します。
治療の流れと最初にやるべきことは?
端的に申し上げますと、「検査で糖尿病の状態を正確に把握すること」です。
糖尿病の治療は、診察と血液検査の結果を確認します。糖尿病の確定診断が行われ保険適用があれば、食事、運動療法を行った上で、マンジャロを少量から開始します。その後、1〜2週間ごとに血糖値や体重、副作用を確認しながら調整します。

健康診断で「糖尿病の境界かもしれない?」と指摘された段階では、まずOGTTなどで糖尿病であるかどうかについて、診断をはっきりさせることが肝要です。


