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ポリオワクチン予防接種
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ポリオとは
ポリオは、人から人へ感染する病気で、腸内でポリオウイルスが増えます。便中にポリオウイルスが排出されると他人に感染します。喉の粘膜でもウイルスが増殖するので、飛沫感染で伝播することもあります。
ポリオは英語のpoliomyelitisの省略したもので、子どもに多い病気なので、小児麻痺とも呼ばれることもあります。医学的には急性灰白髄炎と言います。
症状について
殆どの場合、症状を呈しない不顕性感染で免疫を獲得します。5%程度に発熱、頭痛などの風邪症状を呈します。しかし、風邪症状に続き、手足が麻痺することが、1%未満の割合で生じます。
腸管に入ったポリオウイルスが脊髄の前角細胞に運動麻痺が生じます。麻痺を回復させるための治療は確立されていないので、リハビリが、中心となります。そのため、ポリオの感染予防が重要になります。
ポリオワクチン予防接種
平成24年8月までは、生ワクチンという病原性を弱めたポリオウイルスを経口接種していましたが、稀に急性灰白髄炎と同じ症状が出現することが問題となっていました。そのため、平成24年9月からは不活化ワクチンという病原性がないものを接種して免疫を獲得する方向となっています 。
接種回数について
ワクチン接種回数は、1期初回接種3回、1期追加接種1回となっています。生ワクチンを1回接種した場合は、不活化ポリオワクチンを3回接種することが必要です。
一方、すでに生ポリオワクチンを2回接種した方は、追加接種は不要です。さらに、不活化ポリオワクチンを1~3回接種されている場合、不足分の接種を受けることが可能です。