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下痢の症状を解消する病院を探している方へ
下痢とは
下痢とは、消化管での水分吸収が不十分で、便が水様になり、何度も排便する状態を指します。急性と慢性の下痢があります。
病院の外来でよく相談を受けるものとして、急性胃腸炎、嘔吐・下痢症という病気があります。お腹の痛み、腹部不快感を伴うこともあります。
下痢の原因
下痢には急性と慢性のタイプがあり、急性の下痢の原因の多くは、ウイルスや細菌が胃腸に感染する胃腸炎です。
ノロウイルスによる吐き気、下痢の症状が出た方もいると思いますが、特に冬場に多く相談を受けます。
食中毒は年中発生してますが、特に腸炎ビブリオは夏に多い起因菌です。黄色ブドウ球菌の毒素によって汚染された食品を摂取すると、下痢、吐き気が出ることが知られています。
一方、慢性の下痢は、大腸や小腸の病気、甲状腺機能異常、さらに、ストレスが関与する過敏性腸症候群などが原因となります。
下痢の症状
液状またはそれに近い状態で、水っぽい感じをイメージするものを下痢便と言います。普段の便より少しくらい柔らかい感じするものは、軟便です。
病院では、いつから下痢が起こっているか、回数、便の色などを伝えると良いです。
症状が続く場合は?
一時的なストレス、ウイルス性・細菌性腸炎ではなく、長く症状が続く下痢では、小腸、大腸の病気が潜んでいることがあるので、注意が必要です。
この場合、過敏性腸症候群、結腸がん、炎症性腸疾患であるクローン病、潰瘍性大腸炎などとの鑑別が必要です。消化器専門医により診察を受けることを勧めます。
治療法について
ウイルス性胃腸炎の場合、整腸剤、吐き気止め、胃薬などによる対症療法が主体となります。細菌の感染が疑われるときでも、以前ほど、抗生物質を使用することが少なくなっています。
下痢止めを使ったり、漢方薬を活用したり、脱水対策のため病院で点滴をしたりします。
下痢の時の食事について質問を受けることが多いですが、一般的には消化管の安静が必要であるため、お粥、白身肴、脂質の少ない食品、そして、食物線維が少ない野菜を選ぶことが大切です。
予防法について
食中毒を防止する目的でもありますが、細菌の感染は、加熱することが大切です。サルモネラ菌、夏場に多い腸炎ビブリオなどが該当します。
ただし、毒素が原因となる、黄色ブドウ球菌の場合は、加熱しても分解されないので、調理器具の洗浄と殺菌を十分にすること、手指に怪我があるときは、調理を控えることなどが必要です。
胃腸への負担の多い高脂肪食、香辛料、アルコール摂取も影響することもがあるので、注意しましょう。