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痛風による足の痛みについて
痛風とは
プリン体から作られる尿酸という物質が、関節の中で結晶となることで、炎症が起きる病気です。関節炎の一種ですが、足の親指の付け根に好発します。
尿酸値が高い状態が続くと発症します。
原因について
毎日の食事において、プリン体が多く含んでいる食品を摂取すると、血液中の尿酸値が上がります。
余分な尿酸は、尿と一緒に排出されますが、何らかの原因によって腎臓から尿酸が排泄されにくくなると、尿酸値が上昇します。一方、体内で尿酸が過剰に作られることも、尿酸が高くなる要因になります。
高尿酸血症により関節内で尿酸が結晶化して、局所で炎症を引き起こすことで痛風が起きます。
痛風になりやすいかチェックしてみましょう
次に示す項目に該当することがあれば、痛風になりやすいので、確認してみましょう。
- 男性である
- 肥満体型である
- 利尿剤を飲んでいる
- アルコールを飲む
- プリン体を多く含む食品を食べる
出典:Gout – Centers for Disease Control and Prevention
初期症状とは
痛風発作が起きる前の症状として、かかと、手足、膝の関節、特に、足の親指の付け根に違和感、むずむず感、ピリピリ感などを訴えることがあります。予兆と呼ばれています。
何となく関節が重い感じ、ほてる症状を自覚することもあります。
痛風発作の症状について
関節に炎症が生じることで、発症します。具体的には次の症状があります。
- 患部の発赤
- 腫脹と熱感
- 激しい痛み
夜間に痛みが生じることが多く、激痛のため歩けなくなることがあります。この発作は約1~2週間程度で自然に収まります。
治療せずに放置して尿酸値が高い状態が続くと、再発を繰り返します。そのため、痛みが消失しても、必ず高尿酸血症の治療を受けてください。
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痛風の症状を早く解消したいなら
どの場所に起きやすいか?
足の親指が最も起きやすいです。
上肢では、手の指、手首、肘にも生じます。一方、下肢では、つま先、かかと、膝に起きることがあります。
出典:Gout – Australian Institute of Health and Welfare
合併症について
尿酸が高い状態が続くと、腎臓の障害と尿路結石を発症することがあります。
治療について
1.発作のときに使う治療薬
初期には、コルヒチンを使います。関節の炎症を抑えて、痛みをとるためには、非ステロイド性抗炎症薬が処方されています。
2.尿酸を下げるための薬
発作が治まった段階では、体内での尿酸の生成を阻害する薬、あるいは尿酸の体外への排出を促進する薬を用います。
痛風の場合、発作を防ぐために尿酸値を6.0mg/dl以下に保つことが重要です。
高尿酸血症がある人は、肥満体型、高血圧、糖脂質代謝の異常を合併することが多いです。そのため、痛風以外の生活習慣病について、同時に治療することが大切です。
予防法について
・食事に注意する。
1日の摂取カロリーを制限すること、そして、プリン体を含む食品を控えることが大切です。特に、レバー、干物、エビ、カツオなどの食品に気を付けましょう。
アルコール摂取は尿酸値を上昇させる要因になるので、適量にしてください。
・運動も大切です。
激しい運動ではなく、ウォーキング、水泳、ゴルフなどのゆったりとした有酸素運動を行うことは、尿酸を下げるのに有効です。