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肺炎球菌ワクチンの予防接種について
肺炎球菌ワクチン予防接種とは
肺炎球菌は、高齢者に起きる肺炎の起因菌として多いものです。子供の場合は髄膜炎や敗血症を引き起こすことがあります。
一般内科の外来においても、上気道炎の原因として肺炎球菌はよく知られています。そのため、ワクチンの予防接種は大切です。
ワクチンの種類
成人の場合、2種類(ニューモバックスとプレベナー13)の肺炎球菌ワクチンを、利用することができます。65歳以上の高齢者が、肺炎球菌による感染症を予防するために接種しますが、基礎疾患があり肺炎に罹患しやすい人も利用できます。
一方、子どもでは定期接種として、プレベナー13を用います。
ワクチンの効果について
肺炎球菌には80種類以上のタイプがありますが、肺炎球菌ワクチンのニューモバックスを接種することにより、23種類の肺炎球菌について免疫を得ることが可能です(肺炎球菌による肺炎の7割程度)。1回の予防接種で、免疫が5年続きます。そのため、5年間隔で追加接種が必要です。
一方、プレベナー13の場合は、13種類の肺炎球菌に予防効果があります。そして、効果の持続性は長く、1回のみの接種です。
ニューモバックスとプレベナー13の違い
ニューモバックス | プレベナー13 | |
---|---|---|
製造元 | MSD | ファイザー |
抗原の種類 | 23価 | 13価 |
種類 | 莢膜多糖体ワクチン | 結合型ワクチン |
対象年齢 | 2歳以上 | 2ヶ月~6歳未満、65歳以上 |
接種間隔 | 5年ごと | 不要 |
特徴 | 広範囲にカバーできる | 高い免疫効果と持続力 |
高齢者の場合、強い免疫を獲得するために、予防効果を高めるためには、両方のワクチンを適切な接種間隔を空けて、打つことが大切です。
副作用について
注射を打った場所の痛み、腫れ、発赤が多いです。その他、体がだるい、寒気を感じる、発熱があるなどがあります。症状が続く場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
ワクチン接種を受けたほうが良い方について
世界保健機関(WHO)では、高齢者の肺炎球菌ワクチン接種を勧告しています。一方、米国では65歳以上の5割がワクチンを接種しています。
高齢者や心臓・肺に持病がある方は、インフルエンザの予防接種と同様、冬季の感染症対策として肺炎球菌ワクチンの予防接種は大切です。
新型コロナウイルス感染症が流行している中で、65歳以上の高齢者、特に基礎疾患を持っている方は、肺炎球菌ワクチンを接種しておきましょう。新型コロナウイルスには効果はありませんが、肺炎、呼吸器疾患の予防に役立ちます。
費用(成人の場合)について
・ワクチン接種を希望する方はお問い合わせ下さい
ニューモバックス | プレベナー13 | |
---|---|---|
価格(税込) | 8,800円 | 11,000円 |
岐阜市にお住まいの高齢者の方が使える助成制度
平成26年10月1日から高齢者肺炎球菌感染症の定期予防接種が始まりました。岐阜市に住民登録がある65歳以上の方は、この制度を活用しましょう。
料金 4,070円
※生活保護世帯の方は無料で接種を受けることが可能です。